気付けば、子供のおもちゃで部屋が散らかり、「こら、ちゃんと片付けなさい!」と、イライラしてしまうママも多いのではないでしょうか?
子供から率先して片付けるようになることが理想ですよね。これ、実は「収育」によって可能なんです。
本記事では、子供と一緒に片付けを学ぶ、話題の「収育」についてを紹介します。
■そもそも収育って何?
「収育」は、テレビや雑誌で目にすることもある、収納王子コジマジックこと、小島弘章さんが代表の「日本収納検定協会」がつくった言葉です。
収育は、ただ片付けるのではなく、「育児・教育・育成」といった生きていく上で大切なことを学び、親子で成長することを目的としています。
また、子供からプロまで受けられる「収検(収納検定)」という検定試験もあります。「難しいことはさておき、片付けを楽しんでほしい。」という願いが込められた検定です。
大人でも「片付けることが苦手。」「どうやって片付けたら良いか、よく分からない。」という人は多いでしょう。まずは、大人が片付けの知識を学び、子供と一緒に楽しむことが「収育」の基本ともいえますね。
■収育の特徴とメリット
遊ぶのは好きだけど、片付けとなると嫌がる子供も多いもの。収育は片付けの楽しさを学べるので、子供自身が進んで行動できるようになります。
親子で楽しんで片付けができるようになると、居心地の良い空間をつくることができ、家族みんなが幸せな気持ちになれます。
そして、笑顔溢れる環境で育つことで、豊かな人生にも繋がっていきます。
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また、必要なものや不要なものを判断することで、考える力も身に付きます。
そうして手元に残った、自分にとって必要なものは大切に扱おうとするので、自然にものを大切にできるようになります。
そして、片付けができると周りから褒めてもらい、子供が達成感を得ることができ、自立心も養われます。
「収育」は子育てにおいて、たくさんのメリットをもっているのです。
■豊かな心を育む収育の方法①片付けの順序を教える
片付けの基本である順序が分からない子供は多いです。まずは、「出したら元の場所に戻す」ということを、ママが教えてあげましょう。
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おもちゃが散らかっていると、つい「早く片付けなさい!」と怒りたくなりますが、それでは、さらに片付けが嫌になり悪循環……。まずは、親子で一緒に楽しく片付けることから始めてみてましょう。
大人が楽しそうに片付けている姿をみれば、子供も進んで片付けたくなります。
始めは、ゲーム感覚で、「ママと、どっちが早くお片付けできるかな?」といった、競争などをしてみるのもおすすめですよ。
■豊かな心を育む収育の方法②子供が片付けやすい仕組みをつくる
「なかなか子供が片付けられない」というママは、一度「なぜ片付けられないのか」を観察してみましょう。
直接子供に聞いてみるのも一つの方法です。
すると、「どこに片付けたら良いか分からない。」ということが原因の場合も、意外に多いもの。まずは、子供が一人で片付けやすいように、ママが少し手を加えてあげてください。
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例えば、収納場所にしまうものを、写真などでみて分かるようにしてあげると、片付けやすくなります。その際、「ワンジャンルワンボックス」にすると、より分かりやすくなるので、おすすめです。
子供の年齢によって、適した片付け方のかたちは違ってきます。幼児期なら、「自分で出したものを戻す」、小学校低学年なら「ワンアクションで、出し入れができるように工夫する」、高学年になれば、「自分だけでなく、周りの人が使うことも意識して片付ける」など。
子供の様子をみて、その時期にあった関わり方で、ママはサポートしてあげてくださいね。
■豊かな心を育む収育の方法③子供自身にものを選ばせる
いつの間にか増えていく、おもちゃや子供の作品。つい、親が勝手に処分していませんか。
子供自身に、何を残し手放すのか選ばせることも、大切な「収育」の一つ。
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どうしても手放すことが難しい子供には、まずは、お気に入りの順位を付けさせてみると良いですよ。
子供自身に考えさせることで、ものを大切にする力や、「自分はどんなものが好きなのか」という、自立心を養うことにも繋がります。
なかなか処分しにくい子供の作品は、写真などに撮ってコンパクトに残すのも一つの方法。現物は期間を決めて保管し、手放します。その際、子供と作品を一緒に撮ると、成長も記録できるので、おすすめです。
■片付けを通して、生きるために必要な力を身に付けよう
空間だけでなく、気持ちもすっきりする「片付け」は、本来とても楽しいこと。
そういったことを、近くにいる大人が教えてあげることで、子供は将来、自分で生きていくために必要な、大切なことを自然に身につけられます。
あなたもぜひ、親子で片付けを楽しんでみてくださいね。