可愛いネーミングの「キャンディーバー」は、デザートとワインの専門店として都会派のライフスタイルをリードしています。オープンは夜6時から夜中までで、週末には外に列が出来るほど、特に若年層に支持されています。「デザートとバーというアイディアは前からありました」というオーナーのタンさんは、台湾出身の両親を持つアメリカ人。もう一人のパートナーと4年前にこのバーをオープンしました。彼らの若いセンスとアイディアは、ヒップでアーティスティックな空間を演出しています。壁にはローカルの抽象的アートを取り入れ、ライトを落とし、クラブのような雰囲気なのにデザート店という違和感が新鮮です。ユニークなのは、友達やカップルがテーブルでゲームをしている光景です。地元に根付いているこのバーはアーティスト達も応援もしています。
さて、ここのスイーツキッチンを切盛りするのは、地元の有名な料理学校出身のキャサリンさん。彼女の得意とするライトなアジアンテイストとアメリカンフェーバリートのコラボがウケています。クオリティーは高く、プレゼンテーションも凝っています。
アジアの要素の一つに「ストラス ヨーグルトケーキ」があります。「ストラス」とは地元のトップミルクブランドで、そのヨーグルトを使ったケーキに、グリーンティーカード(グリーンティーパウダーを凝縮して卵やバターを混ぜて煮てジャム状にしたもの)を加えたものや、「Japanese cheesecake」と題し、グラハムクラッカーを生地にした柔らかいチーズケーキにハニーデューやシャンぺーングラニタを加えたメニュー。そしてアメリカ人の大好物、チョコレートマカロンのアイスクリームサンド、「ピーナッツバタージェリー」などが人気です。ピーナッツが香る軽いムースタイプなので、お酒とのペアリングにも合います。アイスクリーム、ソルべは全てオリジナルで、フレーバーはデザートとペアリングしています。パンナコッタとペアのチョコレートアイスはシルキーで、私の一番お気に入りでした。中には少し辛いアイスもあります。
次のページ 1 2