アメリカでカキ氷は「シェーブドアイス」と呼びます。一言で夏と言っても広大なアメリカ、シーズンデザートはその地域の気象状況によります。今年の夏は各地で異常気象が起こり、ニューヨークでは日中40度を超える猛暑が続きました。そんな中、デザートのヒーローは、やはりシェーブドアイス。「Save our lives」と言われるくらいバカ売れだそうです。
サービスをする店は、ほとんどがアジア系。フルーツ、クリームもりもりの豪快なカキ氷を提供しています。一方、私が住むサンフランシスコは、夏の間も20度くらいと涼しいのですが、50キロ南にあるシリコンバレー(IT産業の街)の夏は暑くなります。そこにある大きなコリアンタウンで、今まで見た事がない、大人気のジャンボカキ氷を発見しました!
「PARIS BAGUETTE」はパリ風の名前とデザインなので、ヨーロッパ系をイメージしたのですが、店に入ると大半がアジア人のお客さんで、アメリカ人は少数でした。パリ風バゲット(フランスパン)、美しいケーキ類など、ヨーロッパの要素は沢山あるのですが、アンパンやクリームパン、あげパンなど日本でお馴染みの菓子パンも揃えていて、パリスというよりはインターナショナル。その種類の多さに圧倒されました。同店の経営陣は韓国人で、本国にはなんと2900店舗を構えるマンモスチェーン店なのです。アメリカには現在15件、そして今も増え続けています。NYには3店舗あり、猛暑の今夏、このジャンボカキ氷を求める客が途切れません。
カキ氷といっても、日本ではあまりお目にかかれない、とにかくもりもりの豪快でサイズも特大です。カウンターで「中」のサイズを注文しようとすると「No no!」と言われました。大きすぎて一人では食べれないというのです。とりあえず頼みましたが、やはりこれはすごいボリュームです。フルーツの量も半端ではありません。バナナ、イチゴ、キウイ、メロンなど、これでもかというくらい盛られていました。大味かと思いきや、以外にも中はサクサクときめ細かな氷にコンデンスミルク、アイスクリーム、小豆、餅がたっぷり入っていて、内容も充実していて大満足でした。不快な夏を一瞬で快適にしてくれます。
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