もう一軒のショコラティエを紹介しますと、オブジェの得意な“ジャン=シャルル・ロシュ”は、例年通り、クリスマスのためのさまざまな形のチョコレートを提案します。中でも金色の羽をもつ天使の像は、天使好きにはたまらない作品。また、今年の新作“白トリュフのトリュフ”は、驚きのクリエーションで、1kg 4,000ユーロ以上もするイタリア・アルバ産の白トリュフを細かく砕いて入れたガナッシュのトリュフは、クリスマスという特別な時だからこその、味わいのクリエーションです。日本のサロン・デュ・ショコラ2013でも、限定で特別に販売されるそうです!
トリュフというのは、贅沢も許されるクリスマスの時期ならではの特別な素材。しかし、それをスイーツに使うというアイディアはなかなか勇気がいることですが、ロシュはそれに敢えて挑戦したわけです。
住所:16 rue d’Assas 75006 Paris
電話:01.42.84.29.45
営業時間:14:30~19:30(月)、10:30~19:30(火〜土) 日休
Web:http://www.jcrochoux.com/
パン・ドゥ・シュークル
ピエール・ガニエール出身のナタリー・ロベールとディディエ・マトレの“パン・ドゥ・シュークル”も、年末のケーキとして、黒トリュフの香りの“ペルル・ノワール(黒い真珠)”を発表しました。ジェノワーズ生地にバニラビーンズたっぷりのクリームを乗せ、それに本物の黒トリュフをスライスしたものを仕込んでいます。テリーヌ風に作ったのもグッドアイディア。
また、冬には欠かせないモンブランも、クリスマス仕立てに。アーモンドのサブレを土台として、砂糖をほとんど入れていない自家製マロンクリームを重ね、オレンジ花水風味のフロマージュ・ブランのクリームで包み込んだ、とてもフレッシュな、真っ白な装いもピュアな冬らしいケーキに仕上がっています。
住所:14 rue Rambuteau 75003 Paris
電話:01.45.74.68.92
営業時間:10:00~20:00 火・水休
Web:http://www.patisseriepaindesucre.com/
カフェ・プーシキン
“カフェ・プーシキン”のブッシュ(薪)形クリスマスケーキも話題になっています。6つの輪切りの薪を組み合わせたような形で、それぞれ異なる6つの味わいとなっています。柑橘系の味わいのビスキュイをコブミカン風味のメレンゲで覆ったもの。チョコレートのビスキュイに、キャラメル風味のクリームとムース。軽やかなビスキュイにパンナコッタとイチゴのジュレ。チョコレートのムース、青リンゴのマーマレード。マロン風味のビスキュイとマロンコンフィのクリーム。ソバの花のハチミツ風味のロシア風ビスキュイに、スグチョンカというミルクのコンフィチュールと、酸味のあるロシア風フレッシュクリームスメタナで作ったクリーム……と、いろいろな味わいを1つのブッシュで楽しめるのが嬉しいですね。
住所:Printemps Haussmannモード館1階内 64 bd. Haussmann 75009 Paris
電話:01.42.82.43.31
営業時間:9:35~20:00(木曜日は22:00まで)日休