そして、もちろん主役はシュークリームで、サイズはミニです。バニラ、プラリネ、ピスタチオ、カフェ、チョコレートなど約10種類のシュークリームが色とりどりに並んでいる様子は、内装にとてもよくマッチしていて愛らしい。そしてそのクオリティーの高さに驚かされました。シューのテクスチュア、フレッシュな味わいのクリームなど、バランスがいいのです。
シェフ・パティシエの(といっても、今は厨房に2人しかいないのですが)アリス・バルデイさんは、パティスリー・ワールドコンクールでフランスをチャンピオンに牽引したクリストフ・ミシャラクさんがシェフを務める、パリのパラスホテル“プラザ・アテネ”でも経験のあるパティシエールさんと聞いて納得しました。ロランさんがこの店を立ち上げ、パティシエを探していたときに、知り合いであるミシャラクさんに相談したら、アリスさんを紹介してくれたということです。
ふっくらとした生地、それにクランブル生地をかけて焼き上げ、カリッとした食感を加えつつ、厚手のフォンダンを載せたというミニシュー。クリームもかなりのこだわりです。例えば、バニラはマダカスカル産、ピスタチオ、プラリネペーストも自家製と、徹底して手作りにこだわる、まさにクラフト作業。そして、毎日のようにお客の足を運ばせるキャッチになっているのは、“日替わりシュークリーム”でしょう。生クリームを必ず絞り出して高さを作り、フレッシュフルーツなどと合わせたデザート感覚のシューです。
取材の日は、チョコレート&洋梨がテーマのシュー。洋梨を細かい賽の目に切ってシューに入れ、それにチョコレート風味のクレーム・パティシエール、さらにシャンティイを絞り、パールチョコレートで飾ったものでした。他には“オレンジの花水&クレマンティーヌ蜜柑”、“キャラメル&ヌガティーヌ”、“バラ&ライチ”、“コーヒー&パッションフルーツ”などなど。今日はどんなフレーバーがお目見えしているのかとワクワクさせる、決して足が遠のくことのない、インテリジェントで楽しい店。これからきっと急展開していくことでしょう。
店舗詳細
住所:29 rue Debelleyme 75003 Paris
電話:01.44.61.31.44
営業時間:11:00~19:30(火~土)、10:00~15:00(日)
HP:www.popelini.com
プロフィール
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