こちらのお店を切り盛りしているのが、加藤麻希さんと北川由香さん。もともとカフェで働いていた二人が、「カップケーキやタルト、カヌレなど焼き菓子を中心にしたお店をやりたい!」という気持ちでお店をオープンしました。「パティスリーでは、ショーケースの中にある生菓子が主役のようで、その横にある焼き菓子は脇役的な存在じゃないですか?そんな焼き菓子を主役にしたくて……」と加藤さん。生地の部分の制作を北川さん、デコレーション部分を加藤さんが担当しています。
店の看板商品であるカップケーキは、バニラとココアの2種類。その生地にアイシングをのせ、シュガーペーストでつくった蝶やチェリー、ローズなどを飾り付け。そのカラーコーディネートやかわいいパーツの組み合わせは、独特の世界感。ラブリーだけれど、ファンシーになりすぎないルックスが絶妙です。この2種に加えて、毎月の限定フレーバーの生地も登場。取材時の6月には、ラベンダー&チェリーの生地のカップケーキが並んでいました。 これらのかわいいカップケーキのデザインの源は、加藤さんが留学していたロンドンや北川さんが旅したヨーロッパ。加藤さんによると「海外のデザインじや色使いは日本とはまた違っていて新鮮。パティスリーではなく、洋服屋さん、靴屋さんなどファッションからヒントをいただくことが多いです」とのこと。 また「海外のアイシングのお菓子はかなり甘いものも多いのですが、私達のカップケーキの生地は甘さ控えめにしています。アイシング&シュガーペーストとのバランスも考えてつくっています」と北川さん。
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