家族が集まって、ローストターキーなどごちそうを食べたあとに食べます。「ブロードハースト」のクリスマス・ブティングは、洋梨も入っていて、リッチな味わい。直径12センチ、高さ6センチ。¥3600
そして、イギリスのクリスマスに欠かせないのが「クリスマス・プディング」。日本のお正月におせち料理が欠かせないように、クリスマスのディナーの最後を飾る「クリスマス・プディング」はイギリスのクリスマスには欠かせない存在のお菓子です。
このお菓子は、イギリス王室に1714年にハノーヴァ朝を開いたドイツ人ジョージ1世が、ドイツからイギリスに持ち込んだと伝えられています。数種類のドライフルーツ、リンゴ、オレンジジュース、アーモンド、生パン粉、ブラウンシュガー、スエット(牛脂)、ブランデ一などを混ぜた物を一晩寝かせ、翌日に陶器のボウルに入れて蒸します。その後、冷暗所で2〜3週間熟成させてから、クリスマス当日に蒸しなおします。
作り方にはセオリ一があります。まずアドヴェント前の日曜日が「スター・アップ・サンデー」で、すべての材料を混ぜる日と決められています。家族全員で混ぜながら願い事を唱え、生地の中に幸運を意味するコイン、節約を意味する指ぬき、結婚を意味する指輪などを入れ、未来を占う習慣もあります。混ぜる時は、東から西に向けて。
これはは東方の三博士の巡礼の方角、上に飾るヒイラギはキリストにかぶせられたイバラの冠、13種類の材料は13人に使徒を象徴されていると伝えられています。
食べる前には、ブランデーバターをかけ、フランベさせたプディングを食卓に。青く燃える炎に包まれたプディングは正餐のデザート。聖なる夜にふさわしい華やかさと厳かさがあります。
そのほか、「ブロードハースト」には、シュトーレンやブッシュ・ド・ノエル、クリスマスケーキなどクリスマスを楽しむお菓子が充実。ピーターシェフが小さい頃から食べ親しんでいる食感や香り・味の記憶をもとに素材を選んで作るクリスマスのお菓子は、家庭の味わい。
「クリスマスをイベントとして楽しんでくださるお客さまが増えてうれしいのですが、ミンスパイもクリスマス・プディングもまだまだ『初めて知りました』、『名前は知ってるけれど食べたことない』という方も多いので、イギリスのお菓子の歴史や習慣なども含め、食べ方、楽しみ方を伝えていかないといけないな、と思っています」とシェフとマダムは話してくださいました。
今年のクリスマスは、「ブロードハースト」のお菓子で伝統あるイギリススタイルのクリスマスを楽しんでみませんか?
「UKロックが好き」というピ一タ一シェフ。音楽からインスパイアされて作られた生ケーキもあります。
デザインもユニークな「Purple Haze』。カシスムースの中にホワイトチョコとマジノパンを使ったムース、黒砂糖を使用したビスキュイスポンジ。¥470
クリスマス商品の予約情報
予約受付締切: 〜2012年12月21日(金)
店頭受渡期間: 2012年12月21日(金)〜25日(火)
配送可能商品の到着指定期間: 2012年12月17日(月)〜25日(火)(応相談)
※ミンスパイ、クリスマス・プディング、シュトーレンは配送可能
店舗情報
名称: Broadhurst's(ブロードハースト)
住所: 大阪府大阪市中央区玉造2-25-12
電話: 06-6762-0009
営業時間: 10:00〜19:00
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
席数: 13席、テラス席6席
アクセス: 電車=地下鉄玉造駅から徒歩5分、JR玉造、森ノ宮駅から徒歩10分
Web: http://www.broadhursts.com/
プロフィール
いなだみほ
神戸岡本在住のフリーランスエディター&ライター。 お菓子、パンを中心に雑誌やウェブで執筆中。 好きなお菓子は、クラシックなお菓子、素朴なお菓子、物語のあるお菓子。 現在、自身のブログ「
miho a la mode 」では 東北地方のおいしくかわいいお菓子を取り寄せて「北国のおかし」を連載中。また、Webサイト「dacapo」の
Photo Gallery ではフォトグラファー坂上正治さんとのコラボによるweb写真展も。
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