そして今回は、吉田さんに、フレーバーティーとスイーツのマリアージュもご提案していただきました。
まず最初は、「サロン・ド・テ・ベルナルド」のオリジナルスイーツである「マカロンピスタチオ」。こちらは、サロンのメニューや、スタンドライトなどにも使用されているように、「ベルナルド」の代表的なデザインであるピスタチオグリーンのストライプ柄をモチーフにしたお菓子です。パウダーシュガーでストライプを描いた色鮮やかなグリーンのマカロン生地の間には、ピスタチオのブリュレと生クリーム、フランボワーズがサンドされています。ピスタチオとベリー、特にフランボワーズの組み合わせは、フランスでは伝統的に好相性とされていて、サクッと軽いマカロン生地とコクのあるピスタチオのブリュレに甘酸っぱいフランボワーズがアクセントになっています。
このお菓子に合わせたのはグールース。「グールースはダマン・フレールの代表的な茶葉です。ベルガモットやオレンジなど柑橘系のさっぱりとした味わいは、メレンゲの軽い口当たりに、甘みのあるマカロンに合うんです」。
「サクッと香ばしく、口当たりが軽いクリームのお菓子や、フルーツとも相性がいいんですよ」と吉田さんが話すセイロンティーには、いちごのタルトを合わせて──。カリッと強めに焼き上げたタルト生地の上には、カスタードクリームが練り込まれたアーモンドクリームをのせ、よりリッチな風味となっています。さらにその上には半量ずつブレンドした生クリームとカスタードクリームを重ね、フレッシュないちごを飾り、ベリー系の果実で色づけされたナパージュを施しています。
また、クレープ生地にも抹茶が練りこまれ、上品な甘さの中に豊かな抹茶の風味や北海道産小豆のほどよい甘みを感じる抹茶のミルクレープには、雲南ダージリンがグッドバランス。「和菓子と相性の良いダージリンに、こっくりとした雲南紅茶を合わせることで、クリームやチョコレートにも好相性です」。