金時豆を仕入れに行ったときに見つけたのが「とら豆」でした。「トラ柄の豆で、なんだかかわいいと思って、ためしに買ってみたんです」と中村さん。とら豆自体に甘みがあるので、これも粒感を残しておはぎの餡になりました。それぞれの餡は炊いてから冷蔵庫で寝かせて、豆と砂糖、水分を充分に安定化させて、翌日商品に使用しています。餡のしっとりとなめらかな舌触りはこうして生まれます。
お店をはじめてから、中村さんも予想外だったのは、男性客がたくさん訪れていること。若い男性が2個3個と買いに来たり、年配の男性客もこちらのおはぎを買い求めているそうです。上品な甘みで素材の持ち味を活かした餡なので、男性にも食べやすいのかもしれません。
盆地ゆえ、夏場は猛暑となる京都の街。これからの時期は今回ご紹介したおはぎは一時お休み。その代わりの豆商品として「まめ寒」が登場予定です。豆炊きのスペシャリスト!の中村さんが丁寧に炊いた豆をたっぷりと、寒天と一緒に黒蜜をかけていただきます。これもこの夏、人気の甘味となりそうです。
店舗詳細
住所:京都市下京区寺町高辻上ル恵美須之町528えびすテラス1階
電話:075-342-1510
営業時間:9:00~18:00(売切れ次第閉店)
定休日:木曜
アクセス:阪急河原町駅から徒歩8分
HP:http://www.beans-ohagi.com/
プロフィール
フリーランスのフードライター&エディターとして、食雑誌を中心に活動中。
スイーツでは、コンビニやスーパーに並ぶ一般流通菓子から、カフェ・気鋭のパティスリーまで、話題の新作は欠かさずチェック。
ショコラをこよなく愛する。神戸市在住。
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