ベルギーの王様も愛したスペシャルキャンディー「キュベルドン」

キュベルドンと同色のバイオレットカラーとホワイトが基調の上品なパッケージ。21個入りで24.50ユーロ。

「キュベルドンズ・レオポルド」は若く新しいブランドですが、伝統菓子を現代化するのと同時に、ヴィンテージのイメージをロゴやパッケージに加えることで、キュベルドンの昔ながらの部分も残しています。

パープルのストライプはベルギーの海辺に並ぶビーチハット（木製のカラフルなボックス型シェルターで、ビーチに来た人が着替えたり物を置いたりする場所）を取り入れたもの。ロゴに描かれた顔はキュベルドンができた当時にベルギーを統治していた初代王、レオポルドI世です。ボックス売りのキュベルドンは21個入りで、個数は7月21日のベルギーの建国記念日にちなんでいます。この円筒ボックスも全てジェロームとソフィーの手作り。細部まで気を配り、時には家族のサポートも借りて丹念に組み立てます。

レストランシェフにキュベルドンを使ったメニューを作ってもらうなど、新しい挑戦にも意欲的なステファンスキー氏(右)とヴァン クルクテン氏(左)。

「キュベルドンズ・レオポルド」は路面店を持たず、オンラインでのオーダー、または国内30カ所の高級ファッション、ジュエリーブティック等に卸しています。このスペシャルなキュベルドンの主なターゲットはハンドメイドな贅沢品を好むグルメ、ファッションやアートに精通している人々なのです。

庶民的な伝統菓子を手間をかけてラグジュアリーなスイーツに変身させたオーナーのステファンスキー氏は、「ブランドを立ち上げて一年もしないうちにこのキュベルドンがピエール・マルコリーニやマリアージュ・フレールといった有名ブランドとともに店頭に並ぶのはとても光栄なことだ」と語ります。

ベルギー発祥ということ、そしてスタイリッシュで美味なキャンディーが受けて、パーティのケータリングやギフトとして買って行く人も多いそうです。都会的なパッケージの中に詰まった、昔ながらの製法でじっくりとつくられたキュベルドンは、まさに伝統とモダンが入り交じった高級嗜好品なのです。

店舗情報

プロフィール

中川 朋美 (なかがわ ともみ)：ライター／フリーランスPR
東京のPR代理店で5年勤務後、2011年5月にオランダ・アムステルダム郊外に渡欧。オランダ文化、語学を学びながら主に食関係のライター、フリーランスPRに従事。

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