ベルギーの北フランダース地方に位置する美しい中世の街、ブルージュは、ベルギーにおいて「チョコレートの首都」と例えられるほど数多くのチョコレートショップがあります。コンパクトにまとまった小さな旧市街内だけでも、その数約50軒。
チョコレートの歴史やカカオの話がわかる人気スポット「チョコレートストーリーミュージアム」や、年間を通じてチョコレートの大規模なイベントが開催されるなど、「チョコツーリズム」は今やブルージュに欠かせない観光資源になっています。
そんな数あるブルージュのチョコレートショップの中で特に有名なショコラティエが、常に客足の絶えないDUMON (デュモン)。1990年代、チョコレート職人であるステファン・デュモンと妻のマリアン・デュモンがブルージュ郊外に一軒のショコラティエをオープンしたのが始まりのショップです。
比較的新しい店ですが、ひとつひとつ丁寧に作られるクオリティの高いプラリネやトリュフは瞬く間に人気となり、その後立て続けに2軒のショップをブルージュの旧市街にオープンしました。メインショップである築400年の可愛らしい煉瓦の家は、街の中心であるグロートマルクトのすぐ近くにあります。
[caption align="alignleft" width="300" caption="上質なプラリネは250gで5.75ユーロ、タブレットも1kgで18ユーロと手頃。キロ買いしていく人も多い。"][/caption]艶々と光るプラリネは、伝統レシピに忠実でありながら最近のトレンドも取り入れており、高品質で価格も手頃と定評があります。ラベンダー、ジャスミン、チリ、クレーム・ブリュレなど豊富な数のフレイバーは約60種類。芳香なアロマ、クリーミィで繊細な味は人々を魅了し、ここを訪れて以来DUMONのチョコレートの虜になってしまったイギリスやスペインなどの外国客からも、定期的に予約注文が入るほど。
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