さまざまな種類のスパイスブレッドやジンジャークッキーもクリスマスマーケットの定番。昔はヴァニラやシナモンなどのスパイスは高価だったため、クリスマスのような特別な機会にこうしたスパイスを使ったクッキーが振る舞われたのが起源と言われています。
フォラグラと一緒に食べるフィッグのスパイスブレッドなどは、クリスマスならではの贅沢。見た目もかわいいジンジャークッキーや、「お菓子の家」のジンジャーブレッドハウスは子供たちにも人気です。
「ネグロ・キス」と呼ばれるベルギーの伝統スイーツも売られています。これはイギリスのショートブレッドに似た、食感が少し硬めのクッキーの上に、卵白をメレンゲよりも弾力が出るよう泡立てたクリームをのせ、ダーク/ミルク/ホワイトチョコレートでコーティングしたもの。
チョコレートの上には細かくカットされたココナツがちりばめされ、とても甘いお菓子です。ヨーロッパのいろいろな国で、少しずつ違った呼び名や形状で売られています。
ワッフルとともに人気のお菓子が「ポッフェルチェ」と呼ばれる丸く小さなパンケーキ。日本のたこ焼き機のような器具に、小麦粉とそば粉を混ぜ、イーストを加えた生地を流し込んで焼きます。
粉砂糖をまぶした出来立てのポッフェルチェは、あつあつでフワフワとした食感。お祭りの時に必ず屋台に並ぶこのスイーツは、常に行列が出来るほど大盛況です。