コロナウィルスの感染拡大により長引く休校。そうした中で、授業の遅れを心配する親は多いのではないでしょうか?
そういった学習面での不安を取り除くため、遠隔授業行っている学校もあります。
注目を集めてはいるものの、実際どういったものなのかよく知らないという人も少なくありません。
本記事では、遠隔授業する際に親はどうすればよいのかといった心構えについてお話します。
■遠隔授業の特徴
遠隔授業は「オンライン授業」とも呼ばれ、教師がパソコン越しに授業をし、生徒や児童は自宅でそれを見ながら学習すること。
具体的にはオンライン会議サービス「Zoom」や「Skype」、学習サービス「iTunesU」などを使って行います。大人でいうネット会議と同じような仕組みです。
リアルタイムで授業が受けられる「ライブ配信」と、あらかじめ撮影された動画を見ながら学習する「録画配信」の2つの方法があります。
いずれにせよ、メリットとしては自宅にいながらでも授業が受けられること。デメリットとしては、教室で受ける授業より質が落ちてしまうことなどが挙げられます。
教える側も受ける側もまだこういった授業に慣れていないのが現状。学校だけでなく家庭での親のサポートも重要です。
■遠隔授業する際の親の心構え①インターネット環境は必須
実際に自宅で授業を受ける際、用意しなければいけないのがインターネット環境。
テレワークなど親が在宅で仕事をしているのであれば、親子それぞれが使える端末が必要。そのために、パソコンやipadを買い足さなけらばいけない家庭もでてきます。
また、学習に使うワークやプリントを印刷する場合は自宅にプリンターがなければなりません。
そして、テキストや資料をプリントするとなると枚数がどうしても多くなります。コピー用紙やインクなどがなくなるスピードも速いので、いつもは掛からない費用や買い物の手間が増えます。
遠隔授業がさらに普及すれば「印刷用紙がなかなか買えない……。」といったことにもなりかねません。
そういった親の負担が増えることは想定しておく必要があります。
■遠隔授業する際の親の心構え②集中力を保つための工夫が必要
教室での授業であれば、教師が質問したり積極的な生徒は発言したりなどといった適度な緊張感があります。
しかし、遠隔授業となるとどうしても内容が一方的になり集中力を保てない……という場合も。
「授業中はものを食べない」「トイレは授業の前に済ませる」などといったルールを設けていることもありますが、それでも自宅には誘惑がいっぱい。
あえて親の目の届くリビングで学習させるなど、集中力が途切れないよう静かにサポートすることも大切です。
■遠隔授業する際の親の心構え③慣れない間は親子で準備
年齢に関わらず、はじめての取り組みに慣れるまでには時間も労力も掛かります。遠隔授業も同様、しばらくは教室の授業との違いに戸惑ったりすることもあるでしょう。
そういった子供の負担を軽減するために、慣れないうちは一緒に「その日はどの教科のどんな内容をするのか」確認しておくことがおすすめ。
親の手間が増え、面倒に思うこともあるでしょう。「こんなこと勉強したな。懐かしいな。」など、あなた自身のことを思い出すような感覚でサポートすると気分が軽くなりますよ。
■慣れない遠隔授業も親子で乗り切って
今までにない状況で、ただでさえ負担が大きいもの。遠隔授業によって学習の遅れを少しでも取り戻せれば、休校中の不安も軽減できます。
そのためには、学校側だけでなく親のサポートも大切。遠隔授業がどんなものかあらかじめ知っておくことは心構えに繋がります。
大変な状況ですが、親子で前向きに乗り切りましょうね。