
2013年10月30日(水)〜11月3日(日)、今年19回目を迎える世界最大級のチョコレート見本市「
サロン・デュ・ショコラ」がパリで開催されました。
前編に続いて各ブースの模様をレポートいたします。
【⇒前編はこちら】
ベランジェ(Bellanger)

MOFジャック・ベランジェが立ち上げたショコラトリー「
ベランジェ」は、ル・マンにあります。職人気質の素晴らしい方で面倒見もよく、同業者からも大変愛されています。そんなジャックさんの息子さんヴィアニーさんが、アトリエに入り、昨年から世代交代を始めています。

ヴィアニーさんは化学者の道に進んだのですが、ジャックさんの跡を継ぐことを決意。そんなヴィアニーさんが作る新作チョコレートは、流石ジャックさんの血筋で、また化学者としての違った視点から作るからかとても面白く刺激的。今後が頼もしいショコラティエという印象でした。
オレンジの皮をくるりと剥いて作る、長いオランジェットという発想も素晴らしいですし、6種のキャラメルを詰めた四角い『Caramel’Mans』も美味しく楽しいクリエーションです。特にリンゴのピュレを詰めたポンム・タタンが美味でした。
ル・デルフ(Le Derf)

コルドン・ブルー東京校の教師を務め、2007年のショコラティエ・コンフィズールのMOFを獲得したブルーノ・ル・デルフの「
ル・デルフ」。15年の日本の生活を経て、日本人の奥さま、ユキコさんと一緒に2012年にフランスに帰国。ブルターニュ地方のヴィトレなどにすでに3軒のブティックを構えています。ブルターニュで有名なバター職人ボルディエさんの繊細でしっかりとした味わいのバターを使ったボンボン、キャラメルなどが秀逸な味わいでした。