3. パッション・チョコレート
チョコレートの激戦区、サブロン地区の一角に店を構えるのは「パッション・チョコレート」。他に1店舗のみ展開する小さなショコラトリーです。宣伝には一切費用をかけておらず、地元の人々の間でクオリティが高いチョコレートとして口コミのみで広がりました。すでにオープンして15年になります。こだわりは保存料を全く使わないハンドメイドの商品。フレイバーはキャラメル、ナッツ、ハニー、ティーなど伝統的なものがほとんどです。プラリネに重点を置き、御影石でできたカウンターには約70種を常備しています。クーベルチュールのコーティングが薄く繊細で口どけがよく、フルーツの酸味やスムースなフレッシュクリームなど、チョコレートと絶妙にマッチしたそれぞれのフレイバーは素晴らしい味。 甘さとアルコールを控えめにしたプラリネは、ブリュッセルの日本人コミュニティの中でも人気だそうで、多くの日本人が店に訪れるそうです。
ブリュッセルでチョコレート作りを学んだ20〜40代の若い4人のチームが、ブリュッセル郊外のアトリエで毎日チョコレート作りを行っています。 チョコレートに使用するアップルやラズベリーはブリュッセル近郊で採れたものなど、できるだけ地元の食材を使うようにしているそうです。 チョコレート以外のクッキーなどは、地元のアルティザンから仕入れています。 その実力が認められ、ギリシャ、アメリカ、ロシアなど他国でも販売しないかとアプローチを受けましたが、生産が追いつかないため全て断っています。常にベルギーの客を優先し、大衆的なイメージがつくのを避けるようにしているのだとか。現在2店舗のみの展開で手一杯ですが、チョコレートの生産現場のツアーを行ったり、チョコレートに関するイベントを行ったりと、そのクリエーションを伝える活動を少しずつ増やしています。ハートをモチーフにしたバレンタイン用のチョコレートは、1月後半から発売予定だそうです。
店舗情報
住所: Rue Bodenbroek 2/4, 1000 Brussels
営業時間: 10:00〜19:00 (月〜土)、〜18:00(日)
電話番号: +32 2 514 7714
http://www.passionchocolat.be/
催事・来日情報
静岡伊勢丹8F「2015 ショコラモード」: 2015年2月4日(会員限定) 、2月5日〜14日
<問い合わせ先> (株)ヤミー
info@passionchocolat-yummy.com
プロフィール
東京のPR代理店で5年勤務後、2011年5月にオランダ・アムステルダム郊外に渡欧。オランダ文化、語学を学びながら主に食関係のライター、フリーランスPRに従事。