1. ブノワ・ニアン
最近ベルギーとても注目を浴びている実力派ショコラティエが「ブノワ・ニアン」。会社員から転身して8年、車庫の空きスペースを利用してチョコレートのケータリングを始めてから、出身地であるエンバーグ、リエージュとベルギーのワロン地方で店舗をオープンし、去年は遂に首都のブリュッセルにも出店しました。去年日本のサロン・デュ・ショコラにも初出店して大成功だったそうで、今年も引き続き参加する予定だそうです。 彼のプラリネは比較的クラシックなフレイバーが多く、全29種類と数は少なめ。でも一つ一つの味がとてもしっかりしています。例えば『ミント』は、まろやかなチョコレートの味わいの後に、フレッシュなミントの味がダイレクトに口の中に広がります。他にもイチヂクとラズベリーなど、フルーツはまるで生のものを食べているような新鮮な味。これらのフレーバーに使われる材料は、もちろんどれもフレッシュです。ニアン氏は南米など世界中のプランテーションに自ら足を運び、カカオ豆を吟味しているそう。こだわりは、1ヶ所のプランテーションからブレンドされていない1種類のカカオ豆を使うこと(シングルオリジン)。また、”幻のカカオ”と称される希少価値の高い自然種のクリオロ種と、世界のカカオ豆の総生産量のうち10%の生産量しかないと言われている交配種のトリニタリオ種のみを使用しています。豆をミックスしないことで、ピュアなテイストのクオリティが高いチョコレートが生まれるのだそうです。さらに樹齢についても、プランテーション用に改良または交配された若い木と比べて純度の高いカカオ豆が採れることが多い、樹齢の長い木にこだわっているとのこと。
農場主と直接値段交渉し、相場の2倍の金額を払ってでも欲しいカカオを手にいれることもあるという本物志向。悩みは、カカオ豆の出来が天候に左右されるため、特に1種類の豆しか使わないとなると年によって風味が大きく変わってしまうこと。それでも、ローストする時間を変えたり、豆の挽き具合を調整したりなど、自身で都度カスタマイズするのがチョコレート作りの楽しみでもあると言います。
彼のターゲット客は、観光客ではなく”チョコレート・コネッサー”、つまり、チョコレートのクオリティを判別できる玄人です。すでにブリュッセルのミシュラン二ツ星レストラン「Comme Chez Soi」でもニアン氏のチョコレートが提供されていますが、去年ブリュッセルで初開催されたサロン・デュ・ショコラをきっかけに、世界的にも有名なイギリスのミシュラン三ツ星つきレストラン「Fat Duck」でもニアン氏のチョコレートが扱われることになったそうです。
店舗情報
住所: Passage Lemonnier 30, 4000 Liege
営業時間: 10:00〜18:00 (月〜金)、〜18:30(土)、日曜休
電話番号: +32 4 222 16 72
http://www.benoitnihant.be/
来日・催事情報
会期: 2015年1月21日(水)〜25日(日)
会場: 新宿NSビル地下1階=イベントホール
http://www.salon-du-chocolat.jp/about
<バレンタインチョコレート販売店>
名古屋高島屋: 2015年1月22日〜2月14日
新宿伊勢丹: 2015年1月27日〜2月14日
横浜そごう: 2015年1月28日〜2月14日
日本橋三越: 2015年1月28日〜2月14日
銀座三越: 2015年1月28日〜2月14日
渋谷ヒカリエ: 2015年2月5日〜2月14日
<問い合わせ>
ブノワニアン・ジャパン 03-6265-3815