(写真左)見た目も美しいブレックファスト(一人15ユーロ)はこの店の看板メニュー。チーズはフランス産のモルビエ、ゲント近郊で作られたヤングチーズなど。/(中)『ゲストローケン マストロ』/(右)『パンケーキ』
オーナーのジュリー・スタンペルト氏。「ベーシックなものを大切にしたい」と、材料やメニューのルーツにこだわっているそう。
「Julie’s House」のおすすめは毎週水曜日から日曜日まで提供される朝食メニュー。特に金曜日から日曜日は、『ジュリーのブレックファスト』、『ヘルシー・ブレックファスト』などテーマ別の6種類の朝食メニューを展開。
甘いスイーツと塩味の両方が楽しめる『スイート&ソルティ ブレックファースト』は、プチレモンケーキ、フレッシュオレンジジュース、卵にトースト、パンにハムとチーズ、そしてコーヒーまたは紅茶と盛りだくさん。さらにクロワッサン、スコーン、ゲントの伝統菓子「ゲストローケン マストル」の3種から1つ選んで注文できます。この伝統菓子は「アイロンで平たくしたのもの」という意味で、ブラウンシュガーとシナモンを混ぜて焼いたペイストリー。甘く香ばしく、シンプルで素朴なお菓子で、最近では滅多に見ることがないそうです。そして最後にフレンチトーストとパンケーキのいずれかが選べます。満足度たっぷりの朝食セットは9時と10時半の入替制で、予約必須です。
オーナーのジュリー・スタンペルト氏はブルージュにあるガストロノミー専門学校を卒業後、パイとキッシュの専門店で2年間修行。その後間もなくこの「Julie’s House」をオープンさせました。家具職人の父を持つスタンペルト氏は、小さな頃に父が作ったドールハウスで遊びながら「こんな家でスイーツを作りたい」とずっと夢見ていたそうです。今では若干30歳という若さで、8人のスタッフとともに店の経営をこなしています。根っからのスイーツ好きなスタンペルト氏、「まだまだやりたいことはたくさんあるけれど、今は現状維持で精一杯」だそう。若く野心的、そして努力家でもあるスタンペルト氏は、カップケーキの売り上げの30%を小児癌の慈善団体に寄付をするという社会貢献も行っています。
店鋪情報
店鋪名: Julie’s House
住所: Kraanlei 13, 9000 Gent
営業時間: 9:00〜18:30(水〜日)、月・火休
電話番号: +32 (0) 9 233 33 90
Web: http://www.julieshouse.be/
プロフィール
中川 朋美 (なかがわ ともみ):ライター/フリーランスPR東京のPR代理店で5年勤務後、2011年5月にオランダ・アムステルダム郊外に渡欧。オランダ文化、語学を学びながら主に食関係のライター、フリーランスPRに従事。
powered by Super Sweets