アントワープの中心地に近いメッヘルス広場に面するLINTS。赤い建物が目印。
アントワープの中心地にほど近い場所にある、真っ赤な壁と白いロゴが目立つ「LINTS(リンツ)」。1992年に現在の店舗から200mほど離れた場所で小さなベーカリー&パティスリーとしてオープンし、後にこの場所に店舗を拡大移転しました。新店舗になってからまだ約2年しか経っていないそうですが、まるでずっとここに存在していたような雰囲気の、大きく堂々とした店構えです。店内は地元客で大にぎわいで、大きなショーウィンドウに並ぶスイーツに誘われて客が次々に吸い込まれるように広い店内に入っていきます。
LINTSは取り扱う商品のバラエティがとても豊富で、ここにくれば誰もが今食べたいスイーツを見つけられるのが魅力。入り口近くには、店舗移転してから始めたというボンボンショコラがずらり。次にフルーツがふんだんに使われたタルトやチョコレートケーキ、ムースやババロアなどが色鮮やかにディスプレイ。更にその隣には、アップル、プラム、レモンとメレンゲなどの焼き菓子系伝統スイーツ、最後にヴィエノワズリーやどっしりとしたブレッドが並びます。カウンター向かい壁側には、クッキーやジャム、クリスマスやイースターのイベント時にはサンタやバニーをかたどったチョコレートなど、季節商品の品揃えも充実しています。
(左)移転前より3倍も店内が広くなり、ゆったりとした造りになっている。/(中央・右)見ているだけでワクワクしてくるLINTSのショーウィンドウ。惜しみなくフルーツが盛られたタルトやパイは、閉店時には全て売り切れてしまう人気ぶり。
ボンボンショコラは約30種、チョコレートはカレボー社とベルコラーダ社のものを使用。クラシックなボンボンショコラ以外にも、ホワイトチョコレートを使った”ジン・トニック”ボンボンなど、オリジナリティのあるメニュー展開を試みているそうです。ケーキは常時25種、夏にはミントやレモンなどフレッシュな材料を使い、冬にはナッツやチョコレートなど濃厚でリッチなフレイバーを揃えています。現在人気のケーキはビスキュイにクリームチーズとバニラクリームをジェリーコーティングし、メレンゲで囲みフルーツをのせたケーキ。滑らかな食感とフルーツの酸味がみずみずしいスイーツです。
(左)ボンボンショコラは1キロ42ユーロ、1粒から購入可能。/(中央)ケーキは1台20ユーロと手頃価格。/(右)ティーサロンではコーヒーや紅茶のメニューも充実している。