tend Editorial Team

2014.05.12(Mon)

ケーキが絶品!レトロモダンなアントワープの「POP OFF」

古い街並の中、一軒だけモダンな造りが目立つPOP OFF。1985年のオープン以来外観も内観も変わっていないそう。

古い街並の中、一軒だけモダンな造りが目立つPOP OFF。1985年のオープン以来外観も内観も変わっていないそう。

ベルギー・アントワープの大聖堂から歩いてすぐの場所にある「POP OFF (ポップ・オフ)」。旧市街のど真ん中にあるこのエリアは、市内でも特に古い建物が集まっています。お土産物屋さんや観光客向けの大きなレストランが集中し観光に便利なにぎやかな界隈の狭間にある「POP OFF」の目印は、真っ白な外壁にブルーの看板、そして白い椅子の並ぶテラス席。 レトロシックでチャーミングなこのカフェ・レストランは、喧噪の中でここだけ時が止まったような、田舎のコテージに来たような緩やかな雰囲気に包まれています。
内観

昔のままの古いタイルが使われたこじんまりした店内。人通りが多い中心地なため、ケーキが並ぶショーウィンドウに誘われて足を止める人も多い。

建物は1300年代からあり、1940年代にはこの場所にミルクショップが入っていたそう。1985年に「POP OFF」がオープンしてからもなお、クリーム色の古いタイルに囲まれたノスタルジックで可愛らしい店内にその名残をとどめています。入り口正面にはガラスカウンターにはフルーツやワイン、本日のスペシャルメニューが手書きで書かれたボードがあり、壁にはほうろうのポットやキッチン雑貨が置かれ、入り口脇両サイドにこちらの名物であるケーキが飾られています。 全体的にミニマルで清潔感のある内装で、14席ほどのこじんまりとした居心地の良い空間は、ランチからアフタヌーンティー、そしてディナーまでの間に地元客や常連客が足を運ぶ人気スポットとなっています。
キッシュ

人気メニュー「3種のキッシュ」、チキンとたっぷり野菜の入ったポットパイなど12ユーロから提供。アンティークの皿はフランスから取り寄せたもの。

オープン以来、こちらではベーシックな田舎風料理を提供し続けています。サラダやキッシュ、パイなど、シンプルなメニューですが良い材料にこだわり、ビオやオーガニックといった呼称にはとらわれず、28年間信頼のある同じ生産者から仕入れた材料を使って調理しているそうです。 人気メニューである「3種のキッシュ」は、リーキとサーモン、ベルギーチコリとハム、ブリーチーズとフェンネルといった様々な組み合わせのフレイバーを贅沢に楽しめる一品。この材料も全て地元で仕入れています。
ケーキ

「街で一番のケーキ」と地元客から賞賛されているケーキやタルトは4ユーロからと良心価格で提供。日替わりのものが多いので、行く度に違うケーキが食べられる。

そして、「POP OFF」での皆のお目当てはなんといってもケーキ。チーズケーキやザッハタルト、タルトタタンなどクラシックなものから、ブラックベリーやチェリー、ルバーブなど季節のフルーツを使ったものなど、日替わりのケーキは平均15〜18種類。朝5時からオーナーシェフ、ファンデルウィー・マルリーンさんがたった一人で全てのケーキを作っています。 たくさんのパティスリーが存在するアントワープですが、こちらのお店では、食の安全や健康にこだわったオーナー手作りのフレッシュなホームメイドケーキが絶賛されています。シンプルだけれど素朴で優しい味のケーキは見た目も綺麗。ケーキだけではなく、マカロンやアイスクリームも一品一品全て手作りにこだわっています。
オーナー

このカフェ・レストランがライフワークだというファンデルウィー・マルリーンさん。ミシュラン星レストラン「ヘット・ゲバー」のオーナーシェフ、ロジャー・ヴァンダムからも支持されている。

オーナーシェフのファンデルウィー・マルリーンさんは、ベルギー西部の海沿いの街、オーステンデ出身。元々は科学を専攻していた学生でしたが、調理が好きだったため独自で勉強し、思い立って20歳という若さでパートナーとともにここアントワープでカフェ・レストランをスタートしたとのこと。以来、「POP OFF」を成功させるためだけに休みもとらずまっしぐらに働いてきたそうです。 現在はマルリーンさん一人で経営・調理を担っており、ますます忙しい様子ですが、「このカフェ・レストランは利益を上げることが目的ではありません。自分のケーキだと誰もがわかる、特別なものを作りたい」ととても情熱的に語っていました。こつこつとクオリティの高いオリジナルの料理やスイーツを一貫して提供し続けることが、地元ファンに支持されている秘訣のようです。

店鋪情報

店鋪名: POP OFF (ポップ オフ)
住所: Oude Koommarkt 18, 2000 Antwerpen
営業時間: 12:00〜22:00 (水〜日), 月・火曜休
電話番号: +32 (0) 3 232 00 38
Webサイト: http://www.popoff.be

プロフィール

中川 朋美 (なかがわ ともみ):ライター/フリーランスPR
東京のPR代理店で5年勤務後、2011年5月にオランダ・アムステルダム郊外に渡欧。オランダ文化、語学を学びながら主に食関係のライター、フリーランスPRに従事。

powered by Super Sweets

OTHER ARTICLES

NEW 2024.11.28(Thu)

【話題沸騰】新一万円札が37万円に!? 知られざる「AA-AA券」の魅力
tend Editorial Team

NEW 2024.11.28(Thu)

みんなのママ友付き合いの悩み...ママ友達がぶっちゃけた本音
tend Editorial Team

NEW 2024.11.28(Thu)

【血液型別】育児と仕事を両立するためのコツってあるの!?
tend Editorial Team

SPECIAL

2024.08.31(Sat)

キッズ向けの家具も探せる!|家具通販におすすめの人気サイト【9選】
tend Editorial Team

2021.03.06(Sat)

ひとくち食べたら感動が口に広がる! イスラエル生まれの新柑橘「オア」
tend Editorial Team

2021.03.02(Tue)

地中海太陽の恵み「サンライズ ルビーグレープフルーツ」
tend Editorial Team

RECOMMEND

2019.12.11(Wed)

2019年イケママの間でブームになったファッションアイテム大特集!
tend Editorial Team

2024.04.20(Sat)

赤ちゃんに与えたいオーガニックぬいぐるみ6選
tend Editorial Team

2020.06.17(Wed)

忙しいママにもおすすめ!時短にもなるヘアケア美容のおすすめグッズを紹介
nanat