ヴェネツィア「ブラーノ」島は、街中が絵本みたいな色使い
ヴェネツィア本島から水上バスで45分のところにある、「ブラーノ島」はレース編みと漁業で栄えた小さな島ですが、この島の最大の特長はカラフルに彩られた家々。街中の家のほとんどが、さまざまなカラーで彩られています。かつて、漁師さんが海からでも自分の家がすぐにわかるようにと、施されたのだそう。一見同じように見えても、二つと同じ色使いをする家はなく、すべての家が窓やドアを工夫して独自のカラー配置を楽しんでいます。
日本で、家を丸ごとペイントするのは難しいかもしれませんが、窓辺やちょっとしたコーナースペース、トイレ、子ども部屋などに応用したら楽しそう。ブラーノ流のカラーリングのコツを見てみましょう。
壁の色から、思い切って大きく外すドアや窓
壁の色とドアや窓の色合いにコントラストを付けるのがブラーノ流。オレンジの壁にブルーの窓や、クリーム色の壁に紺色の窓扉。ついつい窓やドアと壁にはなじみやすい色を選びがちですが、大きく外した色合いは、家の雰囲気を変える大きなポイントに。この色使い、壁やカーテンの色と、小物の色とのバランスに応用できそう。
↑黄色の壁にブルートレッド!まるでレゴブロックみたい
↑淡いブルーと白のお家ですが、扉はレッド!上のストライプの日除けとの相性もバツグン。
差し色に鉢植えをアレンジ!
色のバランスを取るのに用いられていたのは、窓辺や玄関先の鉢植え。全体の色合いをコントロールする色の鉢植えを、多くの家で見かけました。色使いに長けたこの地域ならではの配色センスが素敵です。
同系色でまとまった部分に捕色(反対色)の花を入れ込んだり、壁の色とのグラデーションを楽しんだりと、アイデアがたくさん!鉢植えなら、すぐに真似できそう。
↑黄色の壁に、赤やピンクの鉢植えが効いています
↑ブルーでまとめて、木の扉とサボテンを合わせています。かわいい!
まさか!の、洗濯物までカラーアレンジ
真意は定かではないですが、洗濯物まで家となじむように干されていた箇所がいくつかありました。もしかして、これもカラーアレンジのひとつ!?かも。
↑洗濯物が見事なグラデーション!
↑グリーンのお家は、グリーンのシャツやタオルばかり!?