絶対音感をつくる臨界期
■狼に育てられた少女
「臨界期」という言葉をご存知でしょうか。発達過程において、その時期を過ぎると、ある行動の学習が成立しなくなる限界の時期をさした言葉です。
人間が生きていくうえで必要不可欠な言語能力にも、この臨界期があるといわれています。数年前、カンボジアで8歳で行方不明になっていた少女が、19年ぶりに見つかったというニュースは記憶に新しいところ。発見当初、彼女は半野生化し、まともな言語を話すことができなかったそうです。言語能力を習得するうえで必要な刺激が、必要な期間に得られなかったためでしょう。
Ca-Sun
2015.02.16(Mon)