小林一茶の句に「一袋 猫もごまめの 年用意」というものがあります。「年用意」とは、新年を迎える準備のこと。一茶が生きた江戸時代だったら、一家総出で煤払いや竃(かまど)の掃除、といったところでしょうか。そして猫には、お節代わりのごまめを用意。なんとも微笑ましい一句です。
新年の準備は12月13日から
じつは、この年用意、12月13日の「事始め」から始めるものとされています。かつては「松迎え」といって、お雑煮を炊くために必要な薪を恵方の山へ取りに行く日でした。現在でも、神社やお寺の煤払いが行われたり、芸妓さんが家元を訪ねて挨拶をする日となっています。
なにかと慌ただしいこの季節ですが、事始めが過ぎたら、暮れる支度をはじめていきたいものです。なかなか全部とはいきませんが、家族で年用意リストを制作するのもいいかもしれません。
MY LOHAS
2014.12.11(Thu)