
前田日明の公式YouTubeチャンネル(@前田日明チャンネル)より引用
前田日明、今のレスラーに"プロレスごっこ"と激怒
元格闘家で総合格闘技プロモーターの前田日明氏(66)が、11日までに自身のYouTubeチャンネルを更新し、現代のプロレスラーに対して厳しい言葉を投げかける動画を公開しました。
今回の動画では、3月20日のDDT後楽園大会で頚髄損傷という大ケガを負った高梨将弘選手をはじめ、近年多発しているリング事故について語りました。
前田氏は「レスラーの質がダメ。体ができていない」とバッサリ。
また、「技を仕掛ける側も相手をケガさせないようにコントロールする意識がない。受ける側も受け身の技術を練習していない」と指摘しました。
「パンチやキックは何十発受けてもダウン程度で済みますが、投げ技は落ち方ひとつで一生寝たきりになる可能性があります」と、プロレスの危険性を訴えました。
さらに、今のレスラーたちは“プロレス”を軽く見ている節があると私見を述べ、「命のやり取りをしている場面があるにもかかわらず、それを自覚していない。過去には安全性を考慮してリングの改良も進んできたのに、今では柔らかいリングに頼って技術が育っていない」と現状を憂いています。
「今のレスラーは受け身が取れていません。取れている選手はほぼいない」と断言し、「スラムで真っすぐ突き刺されたときに、ちゃんと背中から落ちる技術があるかどうかが大切」と解説しました。
「レスラーになりたいなら、自分の体を守る技術を身につけなければならない。今の選手は練習しているように見えない。暗澹たる気持ちになります」と厳しい表情で語り、最後には「観客は荒々しい展開を望みますが、スキルもないのに真似をしている。それは“プロレスごっこ”であって、本物のプロレスラーではない」と、プロレス界への危機感を強くにじませていました。