俳優の野久保直樹(43)が、17日深夜放送のラジオ日本「M-TRUST RADIO」に出演し、自身が吃音(きつおん)症を抱えていた過去を初めて明かした。
米ロサンゼルスから帰国し、日本での活動を再開した野久保は番組内で「実はどもり症、吃音症というのを持っていたんです」と告白。
小学生時代は症状が特にひどく、「ぼ、ぼ、ぼくは…」と言葉が詰まり、隣接する教室で言語訓練を受けたと振り返った。
中学時代も吃音に悩み、野球のシニアリーグで「おはようございます」と言えず「ちゃっす!」と苦肉の策で挨拶したエピソードを披露。
俳優として芸能界デビュー後も台詞が出てこないことがあり、「セリフを覚えていないと思われたりして、ご迷惑をおかけすることがありました」と振り返った。
2000年代に放送されたフジテレビ系のクイズ番組「クイズ!ヘキサゴン」では「おバカタレント」として大ブレイク。つるの剛士や上地雄輔らと結成した音楽ユニット「羞恥心」はヒットを飛ばし、2008年にはNHK紅白歌合戦にも出場した。
野久保は「こんな僕でも世間に認知され、紅白にも出ることができた。だから、吃音症に悩む方にも大丈夫だよと伝えたい」と支援活動への意欲を語った。
現在も症状が出ることがあるが、「僕はおバカだったので、積極的になれたんです。こんなの克服できるだろって自分を信じてきた結果、こうやって普通に話せるようになった」と笑顔で語った。
放送後にはインスタグラムのストーリーズも更新し、「人生の半分以上、この症状と付き合いながら隠して生きてきました」と告白。
「同じ症状を持つ方々に少しでも力になれることがあればと思っています。1人でも多くの方に、こういう人たちもいると知ってもらえたら」とメッセージを発信した。