星占いの世界では「わたしはおひつじ座だよ」「あなたはおとめ座だよね」といった表現をします。実はこれ、星占いのほんの一部である太陽の性質を切り取ったものです。
実際には月や水星など他の惑星の性質や、それらの配置や角度などを総合的に読み取る必要があります。(月は正確には惑星ではありませんが、占いの世界ではまとめて惑星と呼ぶことが多いです。)
とはいえ、いきなり総合的に読み取るのは難しいものです。そんなときは太陽と並んで重要視されている「月」の性質、つまり自分の月星座を知ることで、自分への理解を深めてみましょう。
月星座の調べ方
月星座は、生年月日・生まれた時間・生まれた場所が分かれば正確に出すことができます。
生まれた場所が分からなくても、日本であればほとんど誤差が出ません。生まれた時間が分からない人は、お昼の12時生まれと仮定しましょう。
月は感情や本能をあらわす
星占いにおいて、太陽は社会的・客観的な自分を、月はもっと内面の深いところをあらわします。子供のままの自分や、「本当はこうありたい」などを象徴すると言われています。
「本当の自分」を知りたい時には、普段よく使われる太陽星座よりも、月星座を見た方がしっくりくる場合があります。
星座のキーワード
各星座のキーワードです。あなたの月星座は、自分のイメージと一致するでしょうか。
・おひつじ座:エネルギッシュ・スピードが速い・勇気がある
・おうし座:安定感・ブレない一貫性・五感が鋭い
・ふたご座:ノリが良い・おしゃべり上手・頭の回転が速い
・かに座:愛情深い・親切・身内が大切
・しし座:ポジティブ・楽しむことが上手・目立つ
・おとめ座:常識的・気が利く・実務能力が高い
・てんびん座:センスが良い・協調性がある・バランスを取るのが上手い
・さそり座:一途・深く考える・独特の雰囲気
・いて座:自由・大胆・学び続ける姿勢
・やぎ座:努力家・信頼できる・責任感がある
・みずがめ座:偏見がない・根に持たない・面白い
・うお座:・平和主義・ロマンチスト・愛情の範囲が広い
太陽星座と月星座の性質が大きく異なる方は、社会的な印象と本心にギャップを感じるかもしれません。
例えば、太陽がおひつじ座で月がさそり座の人。社会の中では「スピーディーでエネルギッシュ」と言われる一方で、内面では一つのものへの執着が深く、重たい雰囲気に満ちている可能性があります。
太陽がおとめ座で月がしし座の人。社会の中では「しっかり者で頼り甲斐のある縁の下の力持ち」と言われる一方で、実は目立ちたがり屋だったり、派手なことが好きだったりします。
逆に「太陽も月もおうし座だったよ」という方は、おうし座の性質が強調されて、分かりやすく特徴的な性格だったりします。
さいごに
「星占いのことをちょっと勉強したいな」という方は、太陽星座と月星座を知るところから始めましょう。読み取りのバリエーションが広がり、占いが楽しくなりますよ。
おすすめ書籍
月と太陽でわかる性格事典 増補改訂版
著者:チャールズ&スージー・ハーヴェイ,監訳:鏡リュウジ,出版社:辰巳出版
<この記事の執筆者>
伊藤七(いとうなな) ライター・占い師。自分の心を整えるセルフケアの一環として、2020年より占いの勉強を開始。
主な占術は西洋占星術とタロット。占いや家庭菜園、創作活動を通して、小さくて豊かな暮らしを耕し中。
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