「自分の機嫌は自分で取ろう」「セルフラブの習慣を持とう」など、「自分のことを自分で幸せにしよう」というメッセージをよく見かけるようになりました。
自分のメンタルを自分でケアするような取り組みですね。
メンタル面のセルフケアをする時に、タロットカードが役に立つことをご存知でしょうか。趣味がこうじて占い師の活動を始めた筆者が解説します。
誰でも始められるタロットカード
タロット占いは、78枚のカードを使って、偶然性を利用しながら占う方法です。生年月日や生まれた場所などの個人情報はいりません。カードさえあれば、誰でもどこでも占いを始められます。
タロット占いがセルフケアになる理由
タロット占いがセルフケアとして機能する理由を3つ解説します。
1.マインドフルネスの効果がある
タロット占いは、静かな環境で集中して行います。基本的な動作は、カードを切る・卓上で混ぜる・ルールにしたがって並べる。この3つです。集中しながら手を動かすので、他のことを考える余裕はありません。もちろんスマートフォンをいじったり、誰かと話したりすることもNGです。
「今、この瞬間に起きている目の前のことに意識を向ける」というマインドフルネスの状態に入りやすいので、動作そのものがセルフケアにつながります。
2.モヤモヤを冷静に整理できる
抱えているモヤモヤを客観的に見つめられることもタロットカードのいい面です。
例えば「ヘキサグラム」という六角形を描く並べ方をする場合、過去・現在・直近の未来・対策・周囲の状態・自分の状態・最終結果などに合わせてカードを引きます。
となると、カードを引く前から「今抱えているモヤモヤの重要人物は誰なのか」といったことや「そもそも今、どんな状況にいるのか」などを整理しておかないと、読み取りが難しいです。
タロット占いに向き合うことで、自然と状況の整理ができます。
3.別の視点からのアドバイスを素直に受け取れる
「カードからのメッセージだ」と思うと、結果を素直に受け取りやすいです。わたしは身近な人からアドバイスをもらっても、素直に受け取れないことがあります。
「別にアドバイスを求めていないんだよな」「あの人に言われたくなかった」とモヤモヤするのです。
しかし相手がタロットカードなら、利害関係も先入観もありませんので、素直に受け入れられます。「そういう面もあるかも」と、カードからのメッセージを柔らかくキャッチできるのです。
さいごに
タロットカードを「もう1人の自分」と位置付けながら、セルフケアの幅を広げてみましょう。
もっともポピュラーな「ウェイト版」と呼ばれるタロットカードは、3,000円前後で購入できます。書店ではカードと本が一体になった商品が売られていますし、ネット通販でも簡単に入手できますよ。
※ここで紹介した考え方は、占い師の活動をしたり、日頃からセルフケアを心がけたりしている筆者目線のものです。大きな課題を抱えている方は、占いではなく医療機関を頼りましょう。
<この記事の執筆者>
伊藤七(いとうなな) ライター・占い師。自分の心を整えるセルフケアの一環として、2020年より占いの勉強を開始。
主な占術は西洋占星術とタロット。占いや家庭菜園、創作活動を通して、小さくて豊かな暮らしを耕し中。
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