GSアライアンス株式会社が、セルロースナノファイバーやリグノセルロースナノファイバーなどのバイオマス材料から合成した100%天然成分の量子ドットの可能性について紹介します。
概要
商号:GSアライアンス株式会社
代表者:代表取締役 森 良平博士(工学)
本社所在地:〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容:カーボンニュートラル、脱炭素、SDGs課題に取り組む環境、エネルギー分野の最先端技術の研究開発
URL:
https://www.gsalliance.co.jp/
100%天然成分の量子ドットとは
量子ドットは、量子化学、量子力学の法則に従う光学特性を持つナノスケールの超微細構造を有する最先端材料で、さまざまな用途が期待されています。特に明るく、鮮やかに広範囲の波長の光が発光可能な量子ドットは、太陽電池やディスプレイ、生体イメージング、バイオマーカー、医療画像装置などへの応用が見込まれています。
GSアライアンス株式会社の取り組み
GSアライアンス株式会社は、これまでは無機半導体を原料とした量子ドットの合成に取り組んできたが、近年は有機物やバイオマス材料、廃棄物を原料とした炭素量子ドットの合成に注力している。特にみずからセルロースナノファイバーやリグノセルロースナノファイバーを作成し、これを原料とした量子ドットの合成に成功した例は、民間企業ではまだ少ないとされています。セルロースをナノファイバー化することで、より効率的に量子ドットを合成できるという利点がある。
今後の進展
今後、GSアライアンス株式会社は、この量子ドットを農業に応用することを目指しています。ナノファイバー化したバイオマス材料から合成した量子ドットは、抗菌性を持つことから、農薬への応用が期待されています。また、以前に開発した量子ドット型肥料への応用も予定しています。これらすべては、持続可能な開発目標にかなう取り組みで、100%天然成分を原料にした量子ドットは地球環境に優しい製品と言えます。