花粉症シーズン真っただ中!家族の中にもくしゃみや鼻水で毎日悩まされている人も多いのでは?
そんな中、肌あれを感じているなら要注意。もしかしたら、花粉肌あれかもしれません。
「花粉で肌があれるなんて知らなかった!」と思った人は、ぜひ花粉肌あれの基礎知識を備えましょう。日々の美肌ケアに役立ちますよ。
花粉肌あれって?
この時期、肌がなんとなくカサカサしたり、調子が悪かったりといつもとは違う感じがするなら、花粉が原因かもしれません。
皮膚科医の日比野佐和子先生によれば、冬から春への移行シーズンにかけて肌あれやゆらぎなどを感じるなら、乾燥、寒暖差、花粉といった原因が考えられるそう。もし十分に保湿ケアを行っても改善しないなら、花粉が原因かもしれないとのことでした。
心当たりがあるなら、花粉肌あれの対策を行いましょう。
花粉肌あれ対策のスキンケア
日比野先生は花粉肌あれ対策のスキンケアとして、保湿を怠らないことを勧めます。重要なのは、肌免疫機能をアップすること。そのためには、「保湿をたっぷり行うこと」が基本だそう。そこで、おすすめの保湿スキンケア術を教えていただきました。
・導入美容液は、人肌のpHと近いオイルを使う
「スキンケアは、素肌と同じpHが4.5~6.0程度の弱酸性弱酸性のものを使用しましょう。特に、いちばん初めに使うブースター(導入美容液)は、オメガ6(リノール酸やアラキドン酸)、オメガ7(パルミトレイン酸)といった、人肌のpHと近いオイルを使うと、角質層がやわらかくほぐれて、その後の化粧水・乳液・クリームといったスキンケアが角質層にたっぷりと吸収されやすくなります。
サジー果実は1日の温度の差が40度以上にもなる過酷な土地で育つ実で、その実から採れる人肌に近いオイルには高い抗酸化作用もあり、この時期に取り入れたい成分です」
藻類入りスキンケアで肌の免疫力を高める
「肌の免疫バランスを整えてくれる成分の入ったスキンケアを選ぶのもいいでしょう。肌の免疫バランスを向上させるといわれる成分として、ユーグレナなどの藻類(藻)があります。藻類は肌の免疫力を高め、肌トラブルの予防や保湿力の向上に寄与する可能性があることがわかっています。実は様々なスキンケア製品に、ユーグレナ、クロレラ、スピルリナ、ヘマトコッカスといった藻の類が活用されているのです」
香りで自律神経にもアプローチ
「免疫機能には自律神経も深く関与しているので、香りなどでリラックスできるスキンケアも一役買ってくれそうです。オレンジベルガモットやゼラニウムなどの深くやすらぐ香りのもので、天然精油を使用したものがよりおすすめです」
花粉よけスプレーや下地を利用する
「さらに花粉をガードするためには、肌用の花粉よけスプレーや、花粉ガード機能のある化粧下地も活用しましょう。紫外線量も増え始めるこの時期は紫外線の影響でも肌の乾燥が進みます。下地にはUV機能と花粉ガード機能の両方が備わったものを選びましょう」
これらのアドバイスを受けて、最適な商品を探してみたところ、
バイオナチュラル・スキンケアブランドNEcCOのブースター「NEcCO ブースターセラム」や化粧下地「NEcCO トーンアップUVセラム」が使えそう。
「NEcCO ブースターセラム」5,401円(税込)
ブースターはユーグレナの「免疫や老化細胞に関する研究」から着想を得ており、4種のユーグレナと発酵美肌成分が配合されています。オイル層とローション層に分かれており、オイルはサジー果実から抽出したもの。肌にすっとなじみ、ほぐしてくれます。
また100%天然精油のオレンジベルガモット&ゼラニウムシダーウッドの香りが、コンディションを整えてくれるのも、花粉肌あれ対策にぴったりといえそうです。
「NEcCO トーンアップUVセラム(3色)」各3,250円(税込)(写真はクリア)
化粧下地はSPF50・PA++++で紫外線から守ってくれるのに加えて、花粉ガード機能も備わっています。
こちらにも4種のユーグレナと発酵美肌成分が配合されており、スキンケアしながら肌のトーンアップが叶います。
香りもオレンジベルガモット&ゼラニウムシダーウッドでスキンケアタイムを心地よくしてくれそう。
この時期、試してみたいですね。
花粉肌あれ対策になる栄養素
花粉肌あれ対策のための栄養素も教えていただきました。主な3種をピックアップしてご紹介します。
・ビタミンA・C・E(ビタミンエース)
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、抗酸化を促す3大ビタミンといわれ、美肌に欠かせないのだとか。多く含まれる食材を取り入れましょう。
ビタミンA:皮膚や粘膜を強くする。緑黄色野菜などに多く含まれる。
ビタミンC:肌や血管、筋肉を丈夫にし、肌の炎症を抑える。果物に多く含まれる。
ビタミンE:血行を促進し細胞の老化を防ぐ。アーモンドなどのナッツ類に多く含まれる。
これらはお互いに補助しあいながら働くため、単独ではなく3種ともバランスよく摂取することで相乗効果が期待できるそうです。
・乳酸菌
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は腸内の働きを活発にし、悪玉菌を抑制してくれるそう。ポイントは、乳酸菌入りのヨーグルトは軽く電子レンジなどで温めること! 乳酸菌を活発な状態のままで腸内に届けることができるのだそうですよ。しかも食べる時間は夕食後がおすすめとのこと。腸の再生や修復が行われるのは「腸のゴールデンタイム」と呼ばれる起床から15時間~19時
皮膚科医 日比野 佐和子(ひびの さわこ)先生間後だから。
お味噌、お漬物、キムチなどの発酵食品も腸内の善玉菌である乳酸菌をたっぷり摂れるそうなので、家族の健康も考えて取り入れましょう!
・食物繊維
食物繊維は腸内で善玉菌の餌となるので、食物繊維を摂ることで腸内環境が整い、アレルギー症状の改善につながることが期待できるそう。
乳酸菌と食物繊維をあわせて摂ると菌が活性化するので、ヨーグルトに、食物繊維豊富なラズベリー、いちご、キウイ、ユーグレナパウダーなどを合わせて食べるのもおすすめだそうですよ。
この時期、肌あれを感じるなら試してみよう
もし花粉肌あれが疑われるなら、スキンケアや食生活から対策を行って、健康な身体と肌を目指しましょう!
【専門家プロフィール】
医療法人社団康梓会 Y'sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科未来医療学寄附講座特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。