9月1日は「防災の日」。そして関東大震災が起こったのが1927年9月1日だったことや、9月は災害が多い時期でもあることから9月は防災月間とされています。
地震などの自然災害は、いつ何時起きるかわかりません。自然災害が起こったときのために、日頃から子どもと一緒に備えましょう。今回は、子どもと一緒に楽しく備えられるアイデアをご紹介します。
■子どもがいる家庭で災害に備えるべきものは?
子どもがいる家庭では、災害時に子どもを守るために、万全に備えておきたいものです。
子どものいる家庭が災害に備えるべきグッズにはどんなものがあるのでしょうか。
-
「子どもにやさしい非常用持ち出し袋 チェックリスト」
参考になるのは、子どもの支援活動をおこなう国際NGO
セーブ・ザ・チルドレンの「子どもにやさしい非常用持ち出し袋 チェックリスト」です。
- 水
- 非常食、 おかし
- タオル
- 着替え
- 口腔ケア(はみがきセットなど)
- レインコート
- カイロ
- マスク
- 救急用品、常備薬
- ウェットティッシュ&除菌ジェル
- ポリ袋
- 給水袋
- 懐中電灯、 ヘッドライト
- ラジオ
- 電池、充電器
- マッチ、ろうそく、ランタン
- 軍手、皮手袋
- 新聞紙
- ガムテープ&油性ペン
- レジャーシート
- 万能ナイフ
- 貴重品
- 本やカードゲーム
- 安心できる大切なもの(子どものお気に入りのぬいぐるみなど)
出典:セーブ・ザ・チルドレン「子どもにやさしい非常用持ち出し袋 チェックリスト」
https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/hijoyoumochidashibukuro_list.pdf
水や非常食・おかしのほか、服や薬など、子どもに必要なものに加えて、子どもが普段一緒に遊んでいるぬいぐるみや、お気に入りの毛布など、子どもが落ち着けるものも大切だといいます。ぜひ参考にして備えましょう。
-
「災害時にあると便利な調理グッズや食べ物」
先日、株式会社ドリームホールディングス主催の『sonae 備絵』新商品発表会で行われた災害時の二次健康被害対策セミナーでは、一般社団法人 地域防災支援協会 代表理事 三平洵さんと共に、同社の熊本地震や九州北部豪雨被災経験のある女性担当者が登壇しました。
そこで紹介されていた災害時にあると便利な調理グッズや食べ物はこちら。
「災害時にあると便利な調理グッズや食べ物」
- 食品用ポリ袋(耐熱温度130°C以上/湯せん対応のもの)
- ラップ
- アルミホイル
- クッキングシート
- キッチンペーパー
- キッチンばさみ
- 鍋、やかん
- おたま、トング
- 除菌スプレー(ペーパー)
- 紙皿、紙コップ
- 割り箸、使い捨てスプーン
これに加えて、被災直後にすぐにカロリーを摂れる食品を用意しておくといいそうです。普段から子どもと一緒に選んで、楽しく備えておきましょう。
■インテリアに絵画作品を楽しみながら備えよう
自宅で避難するときには、電気や水道などのライフラインが一定期間、途絶えることがあります。そんなとき、備えておきたいグッズが災害用のトイレキット。
ドリームホールディングスのセミナーでは、意外と知られていない、災害時の深刻なトイレ問題について紹介されていました。
実際に過去に被災し、避難生活を過ごした人からは、水や食料の不足よりもトイレが流れないことによって溜まってしまう排泄物の処理に困ったという声が多く聞かれるそうです。
東日本大震災では、仮設トイレが被災自治体の避難所に行き渡るまで 1週間以上かかった地域が50%にのぼったといわれます。水洗トイレが機能しないと、あふれる排泄物で感染症のリスクが高まり、害虫も発生します。そのため、災害時トイレキットの備蓄は、水・食料の備蓄と同等に必須だといいます。
災害時トイレキットは、水なしで排泄でき、排泄物を袋に入れ、固め、ゴミとして廃棄できるアイテム。ぜひ備えておきたいものです。
そこでおすすめなのが、ただ備えるだけでなく、普段はアート作品としておうちに飾れるこの「sonae 備絵」。絵画の枠には、いざというときに活用できる「災害時トイレキット」30回分がスリムに収納されています。災害時や断水時にはサッと取り出して使えます。
「sonae 備絵」各33,000円~(税込) ※アート作品により異なる。
今回は「関東大震災発生から 100年」の節目を迎えることから、「Reborn」と題し、“災害からの復興の希望”をテーマにしたアーティストの描きおろし作品が登場。復興への不屈の勇気、また、大好きな故郷や日本への愛情、支えあい、励ましあうコミュニティの温もり、未来に向かうポジティブな気持ちなどをイメージした作品を、人気アーティストの3名が創作しました。
映えるアート作品の中から、子どもと一緒にお好みの作品を選んで、楽しく備えしましょう。
■子どもが喜ぶパンは缶詰で備えよう
最近の防災用食品は、おいしく進化しているのをご存知ですか? パン好きの子どもがいるなら、ぜひ知っておきたいのがパンの缶詰。
パン・アキモトは、1995年に発生した阪神淡路大震災の際に、届けたパンの3分の2が食べられる前に傷んでしまうという結果に終わったことを契機に、パンの缶詰を開発。特殊な製法で、パンのおいしさとやわらかさを保ちながら5年という長期保存ができる製品に仕上がりました。
乳酸菌入りのオレンジ味やストロベリー味、ブルーベリー味と飽きのこないものがそろっています。ぜひ備えておきましょう。
また株式会社ユーグレナとタッグを組んで作り上げた「みどりの救缶鳥+」も、世の中に広がっています。
「みどりの救缶鳥+(プラス)」オレンジ味
この商品は、パン・アキモトの「救缶鳥プロジェクト」という世界の飢餓に苦しむ人々へ送り届ける取り組みと、ユーグレナ社の「ユーグレナで人と地球を健康にしたい」という想いがあわさり誕生。
パンに配合されている石垣産ユーグレナは、動物と植物両方の特徴を持つ微細藻類で、野菜や魚などに含まれるビタミン、ミネラル、アミノ酸、DHA、EPAなど豊富な種類の栄養素を持っています。被災地や飢餓地域で問題となるのが栄養不足による健康被害。空腹を満たすだけではなく栄養補給もサポートします。
一般販売はされていないので、自分で購入することはできませんが、避難所や会社の備蓄になっているところで、お目にかかることもあるかもしれません。
「からだにユーグレナ フルーツグリーンオレ(24本セット)」3,576円(税込)
ユーグレナを栄養の観点から防災食として取り入れたいなら、ドリンクがおすすめです。紙パックの「からだにユーグレナ フルーツグリーンオレ(24本セット)」をローリングストックとして、飲みながら備蓄することで、家族の健康を守りながら備えることができます。
いざというときの備えを通じて、子どもと家族の防災意識や会話などを積極的に行っておきましょう。