植物性材料を使ったプラントミルクはいま、世界的に注目を集めています。そして、市販品も豆乳だけでなく、さまざまな広がりを見せています。そんなプラントミルク、おうちで手作りできる時代に! そこで今回は、プラントミルクとは何か、そして子どもと一緒に手作りすると楽しい、ピュアなプラントミルクが作れる最新の家庭用プラントミルクメーカーをご紹介します。
■プラントミルクとは?
プラントミルクとは、植物性食材を原材料としたミルクのこと。
大豆を使ったミルク「豆乳」や、米を使った「ライスミルク」、アーモンドを使った「アーモンドミルク」、オーツ麦を使った「オーツミルク」など、種類も豊富です。
このプラントミルク、子どもに飲ませても大丈夫? と不安になりますよね。
例えば、豆乳の場合は、日本豆乳協会の公式サイトには次のように書かれています。
卵や牛乳が摂取できないという食物アレルギーのお子さまが結構いらっしゃると聞きます。そのような方には植物性の豆乳が良いと思いますが、動物性ではない豆乳にも、いく分かのアレルゲンがあります。大豆アレルギーをお持ちの場合は豆乳もいけませんので、はじめ少量ずつ試し飲みし、抵抗感やイヤイヤ感が出ないようでしたら、豆乳を飲むようにされると良いと思います。
出典:日本豆乳協会
https://www.tounyu.jp/about/QA.html
子どもには大豆アレルギーなど、プラントミルクに使われている食材のアレルギーではないかどうか確認してから、適量を与えるようにするなど、十分に注意して与えてくださいね。
■豆やナッツを使ったプラントミルクはどんな栄養メリットがある?
ところで、豆やナッツを使ったプラントミルクには、どんな栄養メリットがあるのでしょうか。管理栄養士の水谷俊江さんによる見解をご紹介します。
- 豆の魅力
豆は、ビタミンC以外のビタミンがバランスよく含まれているので、栄養メリットも多くあるそう。豆の中でも、大豆はたんぱく質が豊富で、量も質も肉や魚と同等レベルといいます。そして女性の心身バランス安定のために期待できる大豆イソフラボンも摂ることができるそうですよ。また豆の皮は食物繊維が豊富なので、皮も含めて丸ごと豆を使うプラントミルクは、より栄養メリットがあるそうです。
- ナッツの魅力
ナッツ類は50~70%が脂質と、高脂質な食材ですが、そのほとんどは、身体に必要とされる必須脂肪酸なので、適量摂るのは身体にとってOKとのこと。そしてナッツ類には食物繊維も豊富で、便秘予防や腸内環境を健康に保つ働きがあるといいます。高脂質である一方、低糖質なのも嬉しいポイント。ビタミンやミネラルも豊富なので栄養的には多くのメリットが得られます。
身体に嬉しい成分が多いものの、脂質が多いためやはり高カロリーなので、たくさん食べることはおすすめできないそうです。適量を心がけるのが良さそうですね。
■おうちで楽しむプラントミルク
魅力あるプラントミルクの数々。ぜひ家庭で取り入れてみましょう。どんな方法があるのでしょうか。ここでは2通りの方法をご紹介します。
- プラントミルク商品を取り入れる
最近は、日本でも大手メーカーからぞくぞくとプラントミルク商品が発売されています。おなじみの豆乳はもちろんのこと、グリコのアーモンドミルク「アーモンド効果」や福光屋の米を使った「ライスミルク」、ダノングループ傘下の植物性食品ブランド、アルプロ(ALPRO)のオーツ麦を使った「オーツミルク」、キッコーマンのマカダミアナッツを使った「マカダミアミルク」などがあり、手軽に手に入るようになっています。これらをお好みで選ぶのもおすすめです。
- 家庭用プラントミルクメーカーで自家製プラントミルクを作る
「P-leche(ピーレチェ)」12,980円(税込)
おうちで自家製プラントミルクを作るのも一つの方法です。2022年10月31日に、福農産業から発売された家庭用プラントミルクメーカー「P-leche(ピーレチェ)」なら、簡単に添加物ゼロのピュアなプラントミルクがつくれてしまうんです。
基本は、アーモンドなどの生ナッツもしくは大豆などの生豆20gと水300mlを入れてスイッチオンするだけ! ピーレチェが加熱し、粉砕してプラントミルクを作ってくれるんです。豆やナッツの皮も強力に粉砕して丸ごとプラントミルクにできるので、栄養的にもメリットが増すんですよ。
ピーレチェは、一般社団法人 日本ソイフードマイスター協会が企画協力しただけあって、ソイミルクをはじめとしたプラントミルクが美味しく作れるようになっています。日本ソイフードマイスター協会によれば、大豆やあずき、ひよこ豆、アーモンド、マカダミアナッツなどバリエーションを楽しめるそうですよ。
日本ソイフードマイスター協会の皆さん。
右から2番目が代表理事 池上紗織さん。
「福農産業さんの「小さな豆乳工場」を知り、当協会でのお取り扱いを開始したところから、福農産業株式会社とのご縁が生まれました。竹内社長も豆乳を取り入れる生活によってご自身の体質が改善した経験をお持ちとのことで、お話をするといつも大豆談義に花が咲きます。
そんな中、新しい製品を販売する案があることをお聞きし、コンセプトを考える段階から入らせていただく機会をいただきました。ピーレチェには、たくさんの想いが詰まっています。大豆をはじめ、様々なプラントミルクを多くの皆様に手軽に楽しんでいただけたらと思っています。」(日本ソイフードマイスター協会 代表理事 池上紗織さん)
さらに、お肉・野菜・固形調味料などをぽんぽん入れるだけで、お豆をベースにしたスープや、オリジナルのサラサラなスープカレーも作れるので、毎日の食事のプラス1品にも役立ちます。ママにとっては重宝しますね。
プラントミルクを家庭に上手に取り入れて、家族みんなの健康を目指しましょう! 子どもにはアレルギーなどに十分注意をして与えてくださいね。
【監修者プロフィール】
管理栄養士 水谷俊江さん
女子栄養大学卒業後、5年間レストランの企画開発に従事。その後ニューヨーク、サンパウロに生活拠点を移し、日本と往復しながら美容クリニックでのダイエット指導に携わる。2014年に帰国し、現在は日本ソイフードマイスター協会のテキストづくりや「食」をテーマにしたコラムを執筆