暑い日が続きますね。幼稚園や小学校などに通う子どもたちをこの暑いさなかに送り出すのは不安が大きいものです。
園や学校で、「熱中症で倒れた!」なんて一報を受けたらどうしよう…と心配してしまいませんか?
子どもたちには、ぜひしっかりと水分補給をしてほしいもの。
実は近年、子どもの熱中症リスクを鑑みて、水筒にスポーツドリンクを入れることを推奨する学校もでてきているとか。
今回はママなら絶対に知っておきたい、熱中症対策ドリンクに関して解説します。
■「スポーツドリンク持ち込みOK」の学校が8割以上
日本コカ・コーラ株式会社が2020年4月~6月、公益財団法人日本学校保健会と共同で全国の幼稚園や学校等11,623校を対象に実施した、「学校での熱中症対策の実態に関する調査結果」によると、「スポーツドリンクの持ち込みOK」の学校は8割以上を占めるとか。
調査によると、学校へのスポーツドリンクの持ち込みは「すべてのシーンで許可」(41.7%)、「特定のシーンのみ許可」(41.0%)と、合計82.7%の学校で許可されているそう。
「5月~10月頃などの特に暑さが厳しい時期に限って許可」や、「運動会の時のみ」など、シーンを限定して許可するといった回答もありました。
酷暑や熱中症が深刻さを増した2~3年前から許可するようになった学校が多くみられるそうで、熱中症対策への意識の高まりが感じられます。
■学校が推奨する熱中症対策飲料の1位も「スポーツドリンク」
熱中症対策のために学校が推奨する飲料では、1位が「スポーツドリンク」(54.3%)、2位が「麦茶」(52.7%)となり、「水」を上回りました。
【学校で推奨する熱中症対策飲料】
1位 スポーツドリンク(54.3%)
2位 麦茶(52.7%)
3位 水(41.0%)
スポーツドリンクが推奨される理由は、「他の飲料と比べてとても回復が早かった」と熱中症対策に役立つことを学校の先生たちが実感しており、「塩分や電解質が含まれるため」「水だけでは体内のバランスを保てないため」といった、熱中症の大きな要因である脱水の予防のために真水だけでは危険という知識に基づくものです。
■専門家が勧める子どもの熱中症対策ドリンク、正解は?
熱中症に詳しい専門医に聞いてみます。
・スポーツドリンクは塩分・糖分を含み、吸収効率が良い
公益財団法人日本学校保健会専務理事
弓倉 整先生
「熱中症の予防・対策として、『適切な水分補給』は基本ですが、大量の汗をかくときは、水だけでなく『塩分補給』も必要です。スポーツドリンクは『塩分』に加え、適度な『糖分』を含むことで、水と塩分の吸収効率がよいと言われています。歯磨きを欠かさないよう生活習慣に注意し、スポーツドリンクの使用・普及が進むことが望ましいと思います。」
・スポーツドリンク推奨。園や学校の先生に相談してみましょう
帝京大学医学部付属病院 高度救命救急センター長
三宅康史教授
「活動性の高い学校生活では、スポーツなどで大量のエネルギーを消費し、汗をかきます。調査結果から、学校では熱中症対策としてスポーツドリンク(54.3%)が最も推奨されています。スポーツドリンクなら水分補給はもちろん、塩分(ナトリウム)やカリウムなどのミネラルや、糖質の補充にも効果的です。現状持ち込みができない場合、学校の先生に相談してみるといいかもしれません。」
・コロナ自粛あけは特に熱中症リスクが高い!
8月中旬から急激に暑くなった日本。「今年は新型コロナ感染症による長期にわたる自粛生活も経ているからこそ、より熱中症リスクが高まる」と三宅康史教授。
「今年は外出自粛の影響で、身体が上手に汗をかく準備ができていない人が多くいると考えられます。また、マスク着用で呼吸が苦しくなったり、体温が上昇しやすいので、3密を避けてマスクを外せるタイミングを作ったり、早めの休憩・こまめな水分補給を心がけましょう。外出時は無理をせず、余裕をもって行動しましょう。 「3度の食事をしっかりとり、睡眠不足や過労を避けて体調管理をし、こまめに水分補給をして熱中症リスクを下げましょう。」(三宅康史教授)
■知っておこう!子どもを守る熱中症対策ドリンク
ここで、ライターが独自に調査した、子どもでも飲める熱中症対策ドリンクをご紹介します。
1.真夏は特に効率のよい水分補給を意識…スポーツドリンク
スポーツドリンクは色々な種類がありますが、ここでは身近でどこのスーパーやコンビニでも手に入りやすいアクエリアスを例として挙げます。
日本コカ・コーラ「アクエリアス」
「アクエリアス」はアクティブな生活の中で失われた水分とミネラル(ナトリウム)をはじめとして、アミノ酸(BCAA、アルギニン)、クエン酸、など動くカラダに大切な栄養素などを補うことができる飲料。暑い日々の普段の水分補給や元気に動き回って汗をたっぷりかく子にはマストアイテム!
粉末タイプもあるので、水で薄めて水筒に入れて子どもに持たせるのもリーズナブル。
2.ごはん時やたっぷり食べる子なら…麦茶
調査でも学校で2番目に推奨されていた麦茶。食事をきちんと欠かさず、激しい運動がない日ならば麦茶での補給もいいかもしれません。
麦茶は子どもに摂らせたくないカフェインを含まず、安心して飲ませてあげられるお茶。カフェインは利尿作用があるため、せっかく摂取した水分が尿として排出されやすくなってしまうので、お茶の中でもカフェインレスのものが熱中症対策にはふさわしいとされています。
アサヒ 十六茶麦茶
3.「もしかして熱中症!?」と思ったら…すぐに経口補水液
経口補水液とは、ナトリウムなどの電解質と、糖分などを、水分吸収に適切な濃度で水に溶かしたものです。大塚製薬工場の「OS-1(オーエスワン)」を子どもの脱水症時に医師に奨められたというママも多いのでは?軽い熱中症のような状態(暑さで元気がない・ふらふらする・身体が熱くなっている)を起こしたら、すぐに飲ませるために備えておくといいでしょう。
OS-1にはゼリータイプもあり、子どもにとっても美味しく飲みやすいというママも。
大塚製薬工場 オーエスワン ゼリー
まとめ
子どもの園や学校に持たせる水筒の中身、食生活や体調も加味して、いつでも元気に過ごせるものを選んであげたいですよね。スポーツドリンクを持たせてよいかわからない場合には、一度、園や学校側に問い合わせてみるとよさそうですね。
厳しい暑さはまだまだ続きそうです。ママも子どももしっかりと水分補給をして、この時期を乗り切りましょう!
参照元:
日本コカ・コーラ株式会社 調査リリース
アサヒ飲料株式会社 十六茶
株式会社 大塚製薬工場オーエスワン