毎日、子育てに忙しいけれど、お肌の曲がり角の年代のママたちにとっては、自分の肌のことも気になるところ。時間がない中、できるだけ効率よく肌ケアできればいいですよね。最近は新型コロナ感染予防の中、おこもり美容にもニーズが増しています。
最近、注目を集めつつある「おうち美容医療」は、そんなママたちのニーズや、昨今のおこもり美容のニーズを満たしてくれます。美容皮膚科やエステばりの効果も期待できる「おうち美容医療」とは何なのか、皮膚科医の日比野佐和子先生監修のもと、お届けします。
■「おうち美容医療」のトレンドとは?
美容感度の高い女性たちが美容皮膚科などで受けている美容医療。例えばピーリングやレーザー治療、イオン導入やヒアルロン酸注射は人気の施術です。
そんな美容医療が自宅でできる「おうち美容医療」が実現する日がどんどん近付いているのだとか。いったい、どういうことなのでしょう?
最近は、美容研究が進んでおり、美容皮膚科などで取り入れられているドクターズコスメも市販されるようになってきました。今後は自宅で使用できるドクターズコスメも増えていき、そうしたコスメの活用も進んでいくのではないかと日比野先生は話します。
つまり、美容医療分野のコスメが市販され、自宅で利用できるようになることで、おうち美容医療は実現へと近づくというのです。
そこで日比野先生に、現状市販されているドクターズコスメの注目トレンドを教えていただきました。
・ヒアルロン酸注射さながらの「ニードルパッチ」
最近、話題なのが、ヒアルロン酸を注射するようなことをパッチを使ってできる「ニードルパッチ」。これはヒアルロン酸を、パッチについたごく細かい針によって皮膚に刺した状態で吸収させるというもの。効率よく肌にうるおいを与えるのに有効だといいます。もちろん、信頼できるブランドを選ぶことが重要だと日比野先生は話します。
・「純粋レチノール」入りのコスメ
レチノールというのはビタミンAのことで、2017年度に医薬部外品成分として厚生労働省からシワ改善性があると認可された成分。よく美容医療分野で使われる「トレチノイン酸」は、ビタミンA(レチノール)の誘導体のこと。美容医療ではそのトレチノイン酸の塗布による皮膚障害の改善、修復、皮膚の修復改善が行われており、シワやたるみの改善が報告されているといいます。このことから、純粋レチノール入りのコスメは、まさにおうち美容医療を実現させてくれそうです。
今後、こうした「おうち美容医療」ができるコスメが増えていくことで、今の「おこもり美容」ニーズを満たしつつ、忙しいママのニーズも同時に満たす、効率の良い美容ができるようになっていくといいですね。
■「おうち美容医療」さながらの美容が実現する注目のコスメ2選
現時点でも、市販のコスメで十分、おうち美容医療が叶います。そこでライターが調べて見つけた、おうち美容医療さながらの美容が実現する注目のコスメを2つご紹介します。
1.マイクロニードル技術採用のニードルパッチ
NAVISION「ナビジョン HAフィルパッチ」2枚×3包入(3回分) ¥5,800(税別)
マイクロニードル技術が採用された、ニードルパッチ。今はニードルパッチの製品は各社から多く出ていますが、資生堂NAVISIONというブランドは皮膚科向けの製品も手掛けているので、安心感が増します。この商品は市販の一般向けですが、針状のヒアルロン酸が毛穴よりもはるかに多い1,200本と、とても本格的。
成分を針状に固めることで角層へ届ける「マイクロニードル技術」を用いた大判シート状の美容液。目頭から目尻まで、乾燥が気になる目もとをゆったり覆い、まるごとヒアルロン酸100%が角層深くまで浸透します。子どもが寝た後に、早速、貼っておこもり美容を行いましょう。
2.純粋レチノール配合のフェイスマスク
資生堂が独自に研究を進める薬用有効成分「純粋レチノール」とアセチルヒアルロン酸Naが配合されているフェイスマスク。顔中に純粋レチノールを届けてくれます。肌を引き上げるように密着して顔全体を包み込んでくれ、乾燥してハリのなかった自信のない肌が、みずみずしくうるおい、ふっくらときめの整ったしなやかな肌へ導きます。
額、目もと、頬、口もとすべてにハリ・弾力が生まれれば、日々の子育てにも仕事にも明るくテンション高く取り組めそう!
最近は、美を意識する女性たちはこぞっておこもり美容に励んでいるといいます。そんな中、「おうち美容医療」はママにとっても好都合。今回ご紹介した製品をはじめ、気になる製品があれば、ぜひ効率よくお手入れしましょう!
【取材協力】
皮膚科医 日比野佐和子先生
医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。