――ローヒールが増えてから、ハイヒールへの意識は変わりましたか?
それが、そこは何も変わらないんですよね。相変わらず、ヒールを履くときは高いのを履いてます。仕事で履くことも多いですからね。あと、女子会では必ず履きますね。子どもをおばあちゃんに預けて、週に一回必ず女子会するようにしてるんです。おばあちゃんも喜ぶのでね。そのルールも何年かかけてできたスタイルです。
子どもを預けてまでって非難する人もいるかもしれませんけど、いろんな家族のパターンやルールがあっていいと思うんです。週に一回、主人が飲みに行く、私も飲みに行く。夫婦で交代もしくは、おばあちゃんに預けてっていうのがうちのルールです。週に一回、ワンピース着て、ハイヒール履いて、美味しいものを食べてって。そういうメリハリって大事だと思います。
履く頻度は減っだけど、ヒールの高さもそのセレクトにも変化はまったくないですね。自分でも変わるかなと思ってたんですけど、変わらなかったですね、そこは。
――小さい子連れのママがヒールを履くことを避難する人もいますよね。それについてはどう思いますか?
妊娠中って体も丸くなるし、うれしい半面、女じゃないんじゃないかっていう、置いてけぼり感があったりするんですよね。まわりは「細いー」「かわいいー」みたいな人いっぱいいるし、やっと産んだら産んだで、たるんじゃうし、なんだか急に老けたような気になっちゃって。その反動でヒールが履きたくなるんですよね。お化粧もすごくしたくなるし。
だから、ベビーカーを引きながらヒールを履くっていう気持ちもわからなくはないんですけど、見ため的に、美しくないと思うんですよね。その気持ちはすんごくわかるし、自分もやったことあるんですけど、じゃあ、子どもに何かあったときどうするの? って。成長して歩けるようになって、突然子どもが走りだした時に追いかけられるかってなったときに、スニーカーのほうが早いし、長距離を歩くなら断然ローヒールの方がいいし。子どもを担がなきゃいけない時だってありますしね。やっぱりローヒールであることは、子どもが小さい時は必須かなと思います。
決して諦めるんじゃなくて、自分はローヒールだったらどれが好きかなって考えてネットで買ってみたりして。それに合う洋服を選ぶっていうほうが、私は正しいし、楽しいと思いますね。だって、実際に危ないですもん。子どもって、本当に何をしだすかわからないので。突然、道端で寝転がったりね(笑)。
だから、子どもといるときは、何よりきちんと動けることを優先したほうがいいと思います。TPOですよ、それは一つの。
5歳くらいになればね、一緒にいくらでもヒールを履いて出かけられるので、それを一つの目標として、ママを頑張るっていうのも楽しいですよね。
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photo/Masato Moriyama hair&make/Koichi Yamaguchi(SLANGinc.) text/Shizuka Horikawa styling/MEGUMI(全て私物)