――ママとして、ファッションを楽しむ秘訣はなんですか?
初めてのことだし、ママになんなきゃいけないみたいなことを意識しすぎちゃって、突然コンサバになっちゃったり、動きやすさだけ重視しちゃって、ザ・お母さんみたいな格好にとらわれちゃう気持ちも分かるんですけど、考えたら今まであったロングワンピースを着れば、マタニティードレスも別にいらないし、素材さえ洗えるものであれば、今までの自分の延長線上でいいんじゃないかなって思うんです。なんていうか、自分に無理しないっていうことですかね。無理してるのが一番カッコ悪いと思うので。
好きなものって自分が一番わかってるじゃないですか? 今までの延長で、ヒールを履いていたのをローヒールにするとか、ママファッションってことをそこまで意識しすぎないで、何か一つアイテムを変えるっていうだけで楽しめると思います。
――スニーカーやバレエシューズなど、ローヒールやフラットなシューズにはいろんな種類がありますが、お子さんといる際のMEGUMIさんの定番靴は?
トレンドというのもあり、最近は特にスニーカーを履くようになりましたね。ちなみに、今日もスニーカーなんですけど。今まで思わなかったのに、あれ、可愛いかもみたいなに思うようになって。バレエシューズはシャネルが多いかなあ。やっぱり好きですね。シャネルみたいなメゾンブランドのシューズを履くときは、服を古着にするとかしてますね。
――フラットシューズを楽しむためのスタイリングのコツってありますか?
コンバースは、今日みたいなスカートに合わせたり、パンツに合わせたりしますね。背が小っちゃいのでそれまでは難しいかなって敬遠してたんですけど、パンツの丈を短く切って、足首をちょっと見せるとか、ハイカットのスニーカーの場合、紐で足首のところをぎゅって結んで、細い部分を見せるとか、ウエストの位置が高いパンツやスカートを選ぶとかしてバランスをとっています。
――そういうコーデのポイントというかセオリーはどうやって築いてきたのでしょう?
ママデビューと同時にローヒールデビューって感じだったので、子どもの成長と共にフラットシューズのコーデも上達してきた感じですね。もうすぐ子どもも6歳になるので、育児もスタイリングも、こういうものかっていうのがつかめてきた気がします。ママ友や普通にスニーカーを履きこなしてる人を見て、お手本にしたりしながら、「なるほど、それならかわいいかも」って。
少しずつ、だんだんと自分が気にいるかたちに、やっとここ最近なってきたって感じです。あと、昔から雑誌はひととおり全部読んでますね。基本的に書物というものが好きなんですよ、私。お風呂に入リながら読んだりもしますしね。
――MEGUMIさんは古着コーデがお得意ですよね。いつもどちらでお買い物されるんですか?
代官山のビニビニさんとかロングビーチさんとか。あと、たまにLAに買い付けに行くので、そのときにまとめて買ってますね。あっちは古着がすごい安いんですよ。シャネルのジャケットがフリーマーケットで50ドルとかで買えちゃうんですよ。
――安い! しかも、楽しそうですね。そういうときお子さんはどうしているんですか?
連れてくこともあるし、おばあちゃんに預けていくときもあります。基本的に3泊とかの強行なので、連れて行っても子どもに負担かけちゃうのでね。
もう、とにかくギュイーンって予定を詰め込むんですよ。買い付けして、美味しいもの食べて、観光して、大自然見て、ってだいぶタイトなんです。子どもを預けて行ったときには、普段はなかなか行けない所に行ってみたりとか、自分の時間を充実させるんです。アテンダーさんもクタクタになってますけどね。
――時間の使い方に無駄がない! ぜひとも見習いたいです。
東京の人ってせっかちだし、お仕事してる女性はスケジュールの管理とかすごい考えてる方が多いから、お母さんに向いていると思いますよ。
子どもを預けて、お弁当作って、そこからメイクの時間も含めて、この現場は……って、常に頭フル回転状態なんで、なんかすごく元気ですね。母は強しって言うけど、そういうことなんだと思います。おもいっきり動いて、倒れるように寝るみたいな。だから、働いてる女性って、みんなママに向いてると思います。
――ママとしてのMustHaveとしてお持ちいただいたアイテムについて、お気に入りのポイントは? どんなスタイルに合わせていますか?
右の赤いのはヴァンズのデッドストックで、左のはベドウィンっていう友達のブランドのシューズです。ベドウィンはレトロなデザインが気に入っていて、マニッシュな素材のパンツにはずしで合わせるのが可愛い。Tシャツとスラックスパンツを合わせると今っぽくもあるし、何より動きやすいんですよ。ちゃんとしたシーンにも履いていけるし、普段使いもできるんで重宝しています。
バッグはサンローランのものです。リバーシブルで使いやすいんですよね。スカーフはヴィンテージのものをオリジナルでつけてます。
スカーフが好きで、この柄をリメイクしたクッションとかもあるんです。『CALMA』で販売もしてますよ。
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photo/Masato Moriyama hair&make/Koichi Yamaguchi(SLANGinc.) text/Shizuka Horikawa styling/MEGUMI(全て私物)