店内に入ってすぐのショーケースにはパティスリーとマカロン、そして奥にはプラリネとチョコレートバーがずらりと並ぶ長い作り。高い天井、モノトーンとダークブラウンを組み合わせた基調、無駄のないシックなインテリアがとてもハイセンスで上品です。そして奥の壁を仕切りに、10席ほどのティーサロンが設けられています。 リニューアル前はサラダや軽食を頼めるランチルームが店の大半を占めていましたが、パティスリーとチョコレートのカウンターを別々に広く設けることでより商品を選びやすく、またティーサロンを別に隔てることで落ち着いたスペースを創り出しました。
ジャン=フィリップ・ダルシーは、ベルギー国内では特にカラフルで可愛らしいマカロンが有名です。外側は軽くサクサクとした食感で、内側は濃厚で驚くほどしっとり。時にはフレッシュフルーツを使ったクリームと、生地がうまくかさなり合って味を引き立て、その力強いフレーバーはいつまでも口の中に漂います。大きさ、見た目、食感、味、全てにおいてパーフェクトなマカロンが支持されるのは納得。 また毎月、限定フレーバーのマカロンをリリースし、すみれやオリーブ、日本の宮川みかんや柚子など原料にもこだわった新しい味の開拓に努めているそうです。毎年10月にリエージュで行われる地元のフェスティバルで出店した際には、ラクモンというリエージュ発祥のクッキーのフレーバーをマカロンで再現、限定販売し、1日で300個も売り上げるほど好評を博しました。
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