今年でオープンから4年目となる、北欧のヴィンテージ・テーブルウェアと伝統的なお菓子や素朴な料理を楽しめるショップ&カフェ、神戸・北野エリアの「カフェ、アンティーク・マルカ」。カフェを担当している田村文子さんが北欧のお菓子やパンを作ることになったきっかけは、北欧の食器に慣れ親しんでもらうことが目的だったそう。
「北欧のお皿は独創的な絵柄が多いんです。形はシンプルですが、お皿をまるでキャンバスのように見立てて絵付けされていたり、グラフィカルな小花柄がちりばめられていたり、大胆な大きな花がどーんと描かれたものなどもあって。おおらかな自然モチーフで、とっても楽しいんですよ」と話すのは、田村さんと一緒に店を営むオーナー大垣徹也さん。
そうした食器をインテリアとして飾っておくだけではなく、実用的に使ってほしい……と思い、オンラインショップを営む傍ら、イベントを企画されたのが、田村さんの北欧のお菓子作りのスタートでした。
まずは、「まるか食堂」と題したイベントを、大阪や神戸で約2年の間に8回開催し、ヴィンテージの食器とお菓子やパン・料理・ドリンクの楽しみ方を提案。もともとカフェで働いていた経験を生かしながら、北欧のお菓子やパン・料理に造詣を深めていった田村さんは「北欧の昔ながらのお菓子や、季節ごとに楽しむお菓子など、調べれば調べるほど面白くて……」と楽しそうに話します。
そんな北欧のお菓子や料理と器のマリアージュは評判を呼び、イベントも回を重ねるごとに盛況に。そして「オンラインショップで販売する食器を実際に手にとって見ていただける場所があれば……」と、2009年9月に実店舗をオープンしました。