皆さん、こんにちは。フラワーデザイナーの松永有加です。
いよいよ東京でも桜の開花が発表されましたね。みなさま、お花見の計画は進んでいらっしゃいますか?
幸いなことに我が家もアトリエも桜並木のすぐ傍ら、この時期は何気ない日常が桜色に染まります。冬の間は外を歩くにも猫背でうつむきがちですが、桜の開花を見たさに空を見上げて背筋もピン!春は何割増しか、女性を美しくする季節ですね。
さて、前回のコラムから春は花育をご家庭で“気軽に”実践できるチャンス!というお話をさせていただいていますが、今回は桜を題材にご紹介したいと思います。
桜の楽しみは、少しずつ膨らんでくるつぼみ、満開の桜が柔らかい雲のようにも見える花かすみ、はかなく散る花びら、花の終わりにまた可愛らしく芽を出し始める葉桜……と、春の終わりまで続きます。お花見だけでなく、ぜひご近所の桜の木を定点観測して、その時々の桜の魅力をお子さんにも発見させてあげてください。
そしてもう一つの楽しみが“香り”。桜の葉や人工的に作られた香料でも、手軽に楽しんでいる桜の香りですが、満開の花から香るそれはもう、格別なものがあります。魅惑的な本物の春の香りでぜひ、ママも癒されてください!
最後に、ご自宅でも桜の花を楽しみたい!という方のために、少しだけアレンジの際のヒントをご紹介します。冒頭の画像をご覧ください。
お子さんの感性で作るフラワーアレンジ、題して“春のフラワーバイキング!”(笑)。まずは買い出しです。春は安価な花がお花屋さんにたくさん並ぶ季節、この機会を利用して、お子さんにフラワーバイキングを楽しんでもらってはいかがでしょうか?好きなお花5~6本、気のむくままに選んでもらいましょう。
色合いや形は全く気にする必要がありません。守りたいルールは①春の花であること、②価格が同じくらいであること、それだけです!花を飾る際の組み合わせは、季節感と花の位(価格)を統一させるだけで、最低限のバランスはとれるものです。(そこから先、色の組み合わせや、あえてバランスを崩したりするのはファッションと同じ、その人のセンスの見せ所です!)加えてママがセレクトするのは、桜の枝と、花たちを引き立てるムギや葉もの数本です。
買ってきたお花は水の中で切った後、深めのお水で1~2時間休ませてあげてからアレンジを開始しましょう!画像のような四角柱の一輪挿しやコップなどを並べ、まずは桜の小枝を各器に1本、器の縁を隠すように葉ものを入れます。ポイントはすべての花の長さや角度が重ならないこと。これで自然な背景のできあがりです。
後はお子さんにお任せ!桜のベースに、好きな花を1本ずつ挿してもらいましょう。この時伝えるポイントも先ほどと同じく、“すべて長さを変えること”だけです。ママがアレンジする場合には、同じ色彩ごと一つの器に集めると、よりバランスのとれた作品に仕上がります!(画像は左にピンクのスイートピー、右に黄色のチューリップ、中央にオレンジ系のラナンキュラスとポピーでまとめています)
背景にまんべんなく桜が入っていることで、それが春色のキャンバスとなり、一見まとまりがなく見える様々な春の花を、それぞれに引き立て、美しくまとめてくれます。1000円~2000円で楽しめる春のフラワーバイキング、ぜひお試しください!
ママ先生が簡単にできる春の花育活動、引き続きこちらでご紹介させていただきます。