こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
娘は幼稚園生。パリでは8時30分に門が閉まり、遅れると親は園長先生に叱られます。寝坊は厳禁!毎朝、学校へ行くまで大忙し。娘の学校は8時45分まで親が教室に残ることができ、娘がお友達や先生とどんな風に過ごしているのか垣間みることができます。
先日、面談がありました。何を言われるのかとドキドキしていると、先生はノートを見ながら話を始めました。このノート、なんと成績表なのです!パリ市が決めた教育プログラムに沿って、その年齢の児童の達成すべき項目が事細かに記されています。その日はこの成績表の説明と中間報告でした。学校でのルール、コミュニケーション、数、文字、形、身体の表現など、何ページにも渡り詳細な目標が設定されています。でも、普通に生活していたらクリアできるよう、無理のない範囲で設定されているので心配無用。
主人や友達は、自分の子どもの頃にはこんなものなかったと口を揃えます。こんな小さな子を評価することにショックを受けている模様。郊外の友達のところは、年少さんで10まで数えられるようになるのが目標ですが、娘の学校は5まで。彼らは10段階評価ですが、こちらは5段階評価。住む地域によって、目標設定や評価方法に若干の違いがあるようです。
パリは特にいろいろな人種が住む町。当然、子供達の人種もさまざま。入園段階でフランス語がしゃべれない子も多く、宗教的な食の戒律や、独自の生活習慣を持った子もたくさんいます。それぞれの子どもたちをまとめるのに、ある程度の指針はあった方が学校での集団生活もスムーズなはず。そういう意味では、成績表は必要かもしれません。
親としてはやっぱり、娘の「成績」が気になるところ。先生によれば、半年で今年の目標はクリアしているので問題ありませんとのこと。ほっとしました!ただ、仲良しのお友達とケンカをするのがちょっと気がかり。休みの日もその子と遊んではケンカで終了。お互い我が強くて譲り合えないのですね。授業中にケンカすると、先生は席を離したり、奥の椅子に座らせて落ち着かせたりするようです。
毎日迎えに行くたびに嫌な顔をするほど幼稚園が大好きな娘。のびのびと育っているようです。お友達も多く、先生達からも愛されて、親も安心。本人が楽しく暮らせれば、成績は二の次。将来の教育については頭を悩ませるところですが、今の段階では細かいことは気にせず、おおらかに育ってほしいと思います。
Tomomi
2015.03.10(Tue)