皆さん、こんにちは。フラワーデザイナーの松永有加です。
まだまだ寒い日が続いていますが、私が主宰するBotanicalism花教室は春真っ盛り!パステルカラーで季節を彩る花々で、一足早い春を満喫しています。自宅の庭では、大好きな花の一つ「乙女椿」が次々と花を咲かせ、日々に潤いを与えてくれています。
冬も半ば、梅や椿が盛りを迎えると、次に楽しみなのはやはり桜!開花前線がニュースに流れ始めると、いよいよ春だな~とわくわくするものです。もちろん四季があることも大きく影響していますが、お天気だけでなく花が咲くことにまで予報が発表される国って素敵だなぁとつくづく思います。
春には桜の下に集い、梅雨が始まれば紫陽花の開花を喜び、秋は紅葉する山を探してお出掛け・・・誰に習うでもなく植物を楽しむ暮らしの文化が日本では培われています。これだけ植物を愛し、親しみを持って文化を育んできた国だということをとても誇りに思いますし、これからの世代にもぜひ継承されてほしいと願っています。
植物と親しみ理解を深めることで、命の尊さを知るきっかけになったり、創造力を鍛えたり、自然に対する優しさを育んだりすることを目的とした教育活動。最近ではこれらが『花育』という言葉で表現され、耳にされたことがある方も多いと思いますが、春はこの花育を家庭で“気軽に”実践できるチャンスです!
女の子であれば、まずは3月3日の桃の節句。ママが桃を買ってただ飾っておくだけでなく、ぜひお子さんにお花選びから飾るまでを体験させてあげてください。桃の花は大変もろく、雑に扱えばすぐに蕾が落ちてしまいます。お花の繊細さを知ると同時に、硬い蕾が日に日に膨らみ満開を迎える姿からは、命の営みを感じてくれるかも知れません。
少し器用なお子さんであれば、画像のようにお雛様に見立てて葉っぱをくるっと丸めてホチキス留めをした、簡単アレンジメントにもぜひチャレンジしてみてください。
お子さんに関心を持ってもらうためには、まずはママが花を楽しむこと!「丸くて可愛い蕾だね」「明日には咲くかな~」「甘い香りがするね!」など、とにかく気付いた事はお子さんと共有してみてください。意外とママが気づかない花の魅力を、教えてくれるかもしれません。
桜にチューリップにスイートピー・・・数えればきりがない、お子さんと一緒に楽しんでいただきたい春の花。ママ先生が簡単にできる春の花育活動、引き続き少しずつこちらでご紹介させていただきます!