“お正月休み”に出かけたら逆鱗に触れた…?
「まさか、こんなことで離婚を切り出されるなんて――」
そう嘆くのは、結婚して20年以上経つ50代の妻・Aさん(仮名)。
夫婦二人暮らしで子どもはいません。Aさんは自分の会社を経営しており、夫も同じく経営者。
今年のお正月は、12月29日から1月3日までの6日間を二人そろって休暇にしていました。
元日は二人で初詣へ出かけ、お正月らしくのんびりと過ごしていたところ、Aさんの女友達から「初売りとランチに行かない?」と誘いの電話が。
夫に軽く確認すると「いいよ」と言われ、12日のお昼前から夕方にかけて出かけることにしたのです。
ところが、帰宅したAさんを待っていたのは、夫の冷たい一言でした。
「俺の逆鱗に触れたからな」
それからというもの、夫は完全に無視を決め込み、さらに「離婚だ」と言い渡す始末。
Aさんは「夫の言い分が理解できない」と困惑しています。
「たった半日だけ」の外出がトリガーに?
Aさんが出かけたのは、休みのうち“たった半日”。
しかも夫は当初、「行ってきていいよ」と許可を出していたのです。
それにもかかわらず、後から「正月早々に出かけるなんて非常識」「俺をないがしろにした」と激怒。
Aさんの感覚からすれば「正月休みなんだから多少自由に動いてもいいのでは?」と思っただけ。
しかし夫は、「お正月は夫婦で過ごすのが当たり前」という考えだったのか、あるいは「妻が忖度すべきだった」という持論を持っていたのか――いずれにせよ、一度怒りだした夫は半年近く無視を続けることもあるそうで、Aさんは疲れ切ってしまったといいます。
「私の感覚が間違っているの?」――積もる不安と離婚への迷い
Aさんは50歳を超えた今になっても「外出には夫の許可が必要」で、「気に入らないことがあれば即無視」という生活に疑問を感じ始めています。
「こんなに束縛されるのは普通?」
「私が非常識なのなら謝りたいけれど……」
そんな葛藤が重なり、「離婚したほうがいいのかもしれない」と思い悩む日々が続くように。
新年に訪れた“夫婦の危機”――どう向き合うべき?
本来なら穏やかなはずのお正月休みが、離婚問題にまで発展してしまったAさん夫婦。
今後、修復を望むならば、互いの気持ちを率直に話し合うことが欠かせません。
しかし、長年連れ添ったからこそ生じる“当たり前”の感覚のすれ違いは、そう簡単には解消しないかもしれません。
「あまりにも理不尽に感じる」として離婚に踏み切るのか、それとも互いに譲歩しながら再スタートを切るのか。
Aさんが選ぶ道は――。年明け早々に訪れた夫婦の危機は、果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか。