元経済産業省官僚で慶應義塾大学大学院教授の岸博幸氏が、9日までにX(旧ツイッター)を更新。野菜価格の高騰に対する懸念と対策の必要性を訴えました。
岸氏は「今日のミヤネ屋で話したけど、キャベツが500円って異常」と現状の価格を問題視。さらに、「物価も所得水準も日本の2倍以上のニューヨークでもキャベツは4ドル(600円台)」と述べ、経済的に豊かな都市と比較しても日本の野菜価格が突出していると指摘しました。
この背景には、「天候などの季節要因に加え、燃料費高騰や人手不足などの構造的な問題がある」と分析。
「そのため、米国と同様に野菜価格も簡単には下がらないのでは」と厳しい見通しを示しました。
岸氏は、野菜価格の高騰を抑えるためには政府の対応が不可欠だと強調。
「電力、ガス、ガソリンだけでなく、物価全体の高騰に対応する政策を真剣に取り組むべき」と政府に苦言を呈しました。
具体的には、「円安を早急に是正すべき」とする一方、「野菜については、農家が抱えるコスト高騰を抑えるための補助金強化など、実行可能な対策があるはず」と提言しました。
岸氏の投稿に対し、SNS上では共感の声が寄せられています。「確かに最近の野菜価格は異常」「政府はもっと農業政策に力を入れるべき」といった意見が多く見られる一方で、「燃料費や人手不足といった構造問題の解決は簡単ではない」といった冷静な反応もありました。
野菜価格高騰の問題は、家庭の食卓だけでなく、農業政策や経済全体に影響を及ぼす重大な課題です。
岸氏が提言するように、政府が円安是正や農家支援などの具体的な政策に着手することで、国民生活の安定が図られることが期待されます。
今日のミヤネ屋で話したけど、キャベツが500円って異常。物価も所得水準も日本の2倍以上のNYでもキャベツは4ドル(600円台)。この異常な値段は、天候などの季節要因に加え、燃料費高騰や人手不足など構造要因も影響しているはずなので、米と同様に野菜の価格も簡単には下がらないのでは。(1/2,続く)
— 岸博幸 (@hiroyukikishi) January 8, 2025