最近では、育児と仕事を両立している「ワーキングマザー」が増えています。出産後も女性が社会で活躍できるのは、とても素晴らしいこと。
しかし、一緒に過ごせる時間が少ないことで、子供にマイナスな影響を及ぼしてしまうのではないか、という悩みを抱えるママも少なくありません。
では、ママも子供も幸せにするライフスタイルとはどういったものなのでしょうか?
■忙しい毎日……あなたは子供とコミュニケーション取れていますか?
頭では「子供とコミュニケーションを取りたい」と思っていても、現実はなかなか取れていないという人も多いのではないでしょうか。
実際私自身もその一人。週5日9~17時までのフルタイムで働いている時期もありました。
そうなると、子供と一緒に過ごせる時間は朝と帰宅後だけ。しかし、朝は仕事に遅れないよう、子供に身支度をさせるのに必死。帰宅後は夕食の支度に片付け、入浴、寝かし付け……とこなさなければならないことが多く、なかなかゆっくり関わる余裕がありません。
しかし、子供はそんなことはお構いなしで、離れていた分甘えモード全開。「今日はこんなことがあってね。」「ママ見て!」とたくさん話をしてきます。本当はゆっくり聞いてあげたいけれど、家事をしながら適当に相づちを打ってやり過ごすこともしばしば……。
しなければならないことが山積みで、つい「早くしなさい!」と子供を急かしてしまい自己嫌悪に陥ったり、仕事の疲れからイライラしてしまったりもありますよね。
「どんな理由があっても働くのは大人の都合。それに子供を巻き込んで我慢をさせてしまっているのではないか。」とやるせない気持ちになることも、きっと働くママなら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
■働くママの愛は子供に伝わっているのか?
フルタイムで働いていれば、家で過ごすよりも保育園などに子供を預けている時間のほうが長いでしょう。しかし、「ママが働いていて一緒にいる時間が少ない=愛情不足」というわけではありません。
限られた時間の中でも、充実した関わりやふれあいをもてば、ちゃんとママの愛は子供に伝わります。
極端な例えですが、仮に24時間ずっと子供と一緒にいられたとしても、親がずっとスマートフォンなど自分のことに夢中で、子供の相手をしなかったらとしたら、ママの愛情を感じにくいのではないでしょうか。
働いていて一緒に過ごせる時間が少なくても、休みの日やご飯を食べるとき、寝る前などの時間に親子で会話を楽しんだり、スキンシップをとったり……愛情を伝えるためにできる方法はたくさんあります。
また、とても基本的なことですが、朝起きたときにしっかり目を見て「おはよう。」と挨拶をすることもコミュニケーションの一つ。子供の話には気持ちに寄り添うように共感しながら聞き、「ママ、だっこ」などと子供が甘えてきたら、しっかり受け止めてあげましょう。時間に余裕があるときは一緒に全力で遊ぶのもいいですね。
ぜひあなたに合った方法を見つけて、工夫してみてください。「私はあなたのことが大好きで、大切だよ。」と伝えていけば、生きていく上で大切な「自己肯定感」も育ちますよ。
■子供のこんな発言は注意!寂しがっているかも
例えば、どこも痛くないのに「お腹が痛い。」など嘘の発言をしていたとしたら、「ママに心配してもらいたい、自分に興味をもってもらいたい」という気持ちの表れということも。
どんどん嘘を重ねていくことで、嘘をついていること自体が分からなくなってしまう子供もいます。
また、寂しさから話を誇張したりすることで周りの注目を集めようとするパターンもあります。
そういった発言だけでなく、爪噛みや指しゃぶり、人の物を隠すなどの行動が見られるときも注意が必要です。
もし子供のサインに気付いたら、「私の育て方や関わり方が悪かったのでは。」と自分を責めるのではなく、ありのまま受け止めて関わり方を今一度見直してみましょう。
■ママも子供も幸せになれるライフスタイルとは
仕事と子育ての両立がどんなに大変だと思っても、子供が成長するのはあっという間。だからこそ、そのかけがえのない瞬間に、たっぷり愛情を注ぐことが必要です。
それと同時に、ママ自身の心の健康もとても大切。
子供にとって、大好きなママの笑顔は何よりの心の栄養。もし仕事の疲れなどから、イライラしてしまうことが多いのなら、働き方を見直すことも必要です。まだ子供が小さいうちは割り切って、時短勤務やパートにするのも一つの方法。
また、あなたに合ったストレス解消方法を考えることも大切です。たまにはパパに子供を預けて一人で出掛けてみたり、友達と喋ったりしてリフレッシュするのもいいですね。一日のうち数分でも自分一人で好きなことをするだけでも気分が上がります。
ママ自身も無理のないようにバランスを取りながら、仕事も育児も充実したものになればいいですね。