ぽかぽか陽気の春。お出かけするにはちょうどいい温かさとなり、家族で公園に遊びに行ったりピクニックをしたりする機会も増えていく時期ですね。同時に、そろそろ紫外線が気になる季節になってきました。
まだ子どもが小さいママは自宅で過ごすことも多いと思いますが、実は自宅でも日焼け止めを塗る必要があることをご存知でしたか?
今回は、「かくれ紫外線」も含めた紫外線対策のアイデアを、美容家ジャーナリストの永富千春さんにアドバイスを頂きました!
■「かくれ紫外線」って?
日頃、紫外線対策は準備万全! と思う方も、ぜひ一度見直してほしいのが「かくれ紫外線」の存在。
紫外線のうち、私たちの肌に影響及ぼすのがUV-AとUV-B。一般的な「日焼け」の状態、つまり肌の色が変わったり、ヒリヒリとして火傷のような状態になったりするのは、その大部分が、肌表面の表皮で散乱・吸収するUV-Bによるものになります。しかし、肌の表面だけでなく、実は肌の中にも紫外線は届いているのです。
「かくれ紫外線」とは、紫外線の中でも肌の中まで刺さる紫外線『UV-A』のこと。この紫外線は特にシワ、たるみなどの原因となる“光老化”にも深く関わります」と永富さん。
■子育てママの日焼け止めは「PA」値を意識しましょう
「日焼け止め選びの最も大事なポイントは紫外線防御効果指標のSPFとPAの値です」と永富さん。「特にSPFだけではなくPAのほうにも着目を。UV-Aを防ぐ効果を表す目安なので、この値が高いものを選ぶことが肌の中まで刺さる紫外線に起因する光老化を防ぐには不可欠だといえます」と続けます。
UV-Aは、家の中・車の窓ガラスも透過して肌にも到達し、シワやたるみの原因になる恐れがあります。つまり、自宅でも「UV-A対策」は必須というわけです。
■それでも日焼けしてしまったかも…そんなときの対処法は?
日焼けは小さな炎症ともいえます。まずは肌表面の温度を下げることが、不快感を軽減するうえでも有効なので、冷蔵庫で冷やしたタオルや、私はマスクなどを冷蔵庫で冷やしておいて、ひきつりやほてりが静まってから、肌に貼って時間をおくようにしています。この際、マスクを貼る時間は10分以内に。
ダメージ対策としてはまず保湿が必要不可欠なので、自分の肌で刺激を感じない使い慣れた化粧水とクリームなどでたっぷり保湿してください。
紫外線が増えはじめるといわれる春先の今こそ、日焼け止めを準備しておくとき! 窓ガラスからのUV-Aを意識しながら、ぜひ自宅でのケアも忘れずに行ってくださいね。
協力:資生堂ジャパン株式会社