「母は強し」という言葉がありますが、実際に母になると耳にする機会がグッと増えました。どうして「母は強し」なのでしょうか。母親になったらなにが変わるのでしょうか。今回は、私の経験したエピソードを10個ご紹介。どうして母親がそんなに強いと言われるのか、気になる方は必見!
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:妊娠と出産を乗り越える
鼻からスイカというたとえがあります。出産は想像を遥かに超える痛みを伴う経験をしたからこそ、母は強い。出産そのものだけではありません。妊娠中の悪阻は24時間の船酔いのようなものですし、産後の身体の痛みは交通事故に等しいと言われています。しかも、その状態で24時間の育児がスタートして眠れない日々が始まります。子どものためにこれを乗り越えるからこそ、母は忍耐強くなります。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:痛さを耐えながらの授乳
赤ちゃんを抱っこして微笑みながら授乳する母の姿。これは幻に近いんです・・・。たしかに一生懸命おっぱいを飲む赤ちゃんは可愛いのですが、授乳ってめちゃくちゃ痛いんですよ。ダイソンの掃除機で乳首をずっと吸われているのを想像してみてください。普通に血が出ます。母たちは馬油などで傷を誤魔化しながら3時間おきに授乳しているのです。歯が生えてきたときなんて、涙なしには授乳できません。それでも子どものために歯を食いしばって耐えるからこそ、女性から母に変わるのです。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:睡眠不足が慢性化
子どもがいない頃、仕事が忙しくて睡眠不足だった…けれど育児の睡眠不足って少し違います。数時間おきに泣かれて授乳をして、寝かしつけに時間がかかって次の授乳まで1時間寝られるかどうか…とにかく頻回に起こされて絶望感がすごい。まとまった睡眠がとれない上、休日に寝溜めもできません。子どもが寝たら溜まっている家事も片付けるなどを繰り返すので、とにかく睡眠不足が慢性化します。それでも、子どもが泣いたら起き上がる母は偉大ですね。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:おんぶに抱っこ、さらに荷物
2人以上子どもがいる母たちは、1人を抱っこして、もう1人をおんぶし、さらに荷物も持って・・・という経験を必ずしてますよね。子どもだけで20キロ超えはザラ。しかも泣き叫んで暴れる場合もあるので、相当な体力と精神力が必要になります。実際、育児のはじめにそんな体力はなく、気力でなんとかします。通常の筋トレよりキツイ複数育児をこなす母は強しと言えます。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:高熱でも休めない
40℃の高熱が出たとしても、お腹を空かせた子どもが目の前にいたら動かなくてはいけないのが母親。よくあるのが母子ともに体調が悪い場合。どんなに体調が悪くても、とにかく我慢して子どもの看病をしなくてはなりません。私が1番つらかったのは胃腸炎です。子どもの嘔吐の処理をしながら、自分もトイレに駆け込む・・・。これを一人で対処するのですから、経験していない人にとっては想像を絶する大変さです。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:世間からの攻撃
子連れで外出すると思わぬ攻撃を受けます。電車で子どもがグズると「うるさい!」と言われ、道を歩いていると「靴下をはかせていないの?寒いのに可哀想」「ちょっと痩せていない?ちゃんと母乳飲ませてる?」など母親を追い詰める人の多いこと。でも母たちも日々こうして攻撃されると「大きなお世話!」と心の中で言えるような図太さを身につけていくようにになり、多少の攻撃には動じなくなります。母になると、精神的にも強くなっていきます。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:大好物が目の前にあっても・・・
出産前、食べることが大好きだった私ですが、産後は食べたいものが食べたいときに食べられない生活が続きました。時限爆弾のように、いつ泣きだすかわからない子どもを抱えて、ゆっくり食事なんてできません。カップ麺のお湯を入れて子どもの対応をしてたらすっかり冷めていたこともありますし、もちろん外食なんて落ち着いてできません。さらに、子どもが入れないお店にはしばらく行けていません。全てにおいて子ども優先の生活になるのを我慢して育児をすれば、いやでも人間として成長していきます。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:見たいテレビがあっても・・・
出産前の私はテレビっ子だったのですが、特に小さい子どもを育児をしていると、リアルタイムでみたい番組が見られるのは奇跡。バタバタと時間が過ぎて、やっとテレビが見られると思えば、子どもが違う番組をみたいと騒ぎだすことがよくあります。子どもが寝静まった夜に、録画を少しずつ消化する日々。みたかったドラマも途中でフェードアウトすることが増えました。自分のみたいものより、子どものみたいものを優先するように。母は強し。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:苦手なママ友付き合い
子どもを通じて知り合うママ友。どんなに人付き合いが苦手でも、子どもの学校生活がスムーズに送れるように最低限のママ友付き合いは必要です。忙しい中でも返信が遅れないように気をつけたり、ランチ会に参加したり、SNSをチェックしたり。自分中心で過ごせなくなるのが母親ですよね。子どものために苦手なことにも取り組むようになるからこそ表には出ない「母は強し」があります。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソード:感情を爆発させない
子どもにとって母親は絶対的な存在。母たちは常に感情を自分でコントロールしながら子どもに向き合っています。子どもが大切な書類に牛乳をこぼしても、体調が悪いときに泣き叫ばれても、作った料理をひっくり返されても、眠気の限界なのに寝てくれなくても。感情をコントロールできなくては虐待になってしまいます。でも、感情に任せて怒ってしまい、のちに子どもの寝顔を見ながら涙を流したこと、母親ならだれもが経験したことがあるでしょう。こうして母も日々成長するんですよね。
■女性から母になるとこんなに変わるエピソードまとめ
- 1 妊娠と出産を乗り越える
- 2 痛さを耐えながらの授乳
- 3 睡眠不足が慢性化
- 4 おんぶに抱っこ、さらに荷物
- 5 高熱でも休めない
- 6 世間からの攻撃
- 7 大好物が目の前にあっても・・・
- 8 見たいテレビがあっても・・・
- 9 苦手なママ友付き合い
- 10 感情を爆発させない
母親になると、常に子どもが最優先の生活になります。自分を犠牲にしてまでも、子どもに尽くす母たち。そこには子どもへの無償の愛があります。様々な痛みを経験した母親にとって、子どもは本当に可愛いんです。自分の命よりずっと大事。だからこそ「母は強し」と言われるようなエピソードが生まれるのだと私は思います。