■空港ラウンジのセルフ自動チェックイン機で、スムーズに“Air to Sea”!
今回の「ゲンティン ドリーム」発着地シンガポールのチャンギ国際空港に到着しました。こちらの空港内には、今年の4月に複合施設「ジュエル」がオープン。約14万平米の広さを誇る施設には、280店舗のショップが店を構え、森をイメージした約2000本の植物が植栽されています。どの角度から見ても宝石のように輝いて見える巨大なガラス製のドーム型施設を設計したのは、シンガポールの有名ホテル、マリーナベイ・サンズを建築したモシェ・サフディ氏。
なかでも名所となっているのが、こちらの人工滝“ジュエルの滝”です。高さ約40メートルから流れ落ちる人工滝は、屋内では世界最大の落差だそう。天井のガラスから太陽の光が差し込み、まるでジャングルのようです。夜はこの滝を使ったプロジェクションマッピング・ショーも行われていて、とても美しかったです。
その“ジュエルの滝”のすぐそばにある空港ラウンジで、「ゲンティン ドリーム」の「フライ&クルーズ トランスファー サービス」が利用できます。これは海外からのクルーズ乗船者のための新サービスで、クルーズ予約時にこのサービス(有料)を付けると、シンガポール到着時に空港内のターンテーブルで自らバゲージをピックアップすることなく、シームレスにクルーズ客船のキャビンまでに届くというもの。その後の乗船のためのカウンターでのチェックインと荷物預けをスキップできるのです。(※詳細は各旅行会社へお問い合わせください)
こちらのラウンジは24時間営業なので、早朝や深夜発着のフライトの待ち時間やジュエルでのショッピングに疲れた際に利用すると便利です。通常の利用料は38シンガポールドル(SGD)ですが、「フライ&クルーズ トランスファー サービス」はこのサービス込なので、追加料金なしで利用できます(ただし、シャワー(12SGD)や会議室(1時間160SGD)は別料金)。
ラウンジでのんびりした後、セルフ自動チェックイン機を使ってみると、簡単にアクセスカードが発行されました。このアクセスカードはルームキーになるほか、船内で利用した有料サービス・飲食代はこれにチャージされ、下船前に一括精算となります。あとは乗船場のマリーナベイターミナル行きのバスのチケットを貰って、出港の2時間前までにターミナルに到着すればスムーズに“Air to Sea”できます。これでターミナルでの大行列のカウンターチェックインに並んで手続きすることなく、そのままセキュリティーチェックに向かうことができます。
■プライベートバルコニーからは絶景が! ラグジュアリーホテルのような快適さ
空港からバスで約25分の距離にあるマリーナベイクルーズターミナルには、大型客船「ゲンティン ドリーム」のお姿が! 総トン数約15万トン、全長約335メートル、全幅約40メートル、デッキ数18、客室数1674室、レストラン&バー、ラウンジの数35カ所を備えています。船体の鮮やかなペイントのテーマは“宇宙飛行士とマーメイドの愛”で、上海出身でイギリスで活躍するアーティスト、ジャッキー・ツァイ氏が手がけています。
いよいよ「ゲンティン ドリーム」に乗船です。近くで見ると、まるで集合住宅です。想像以上の大きさに胸が踊ります。この日は乗客約4000人、クルー約2000人が一同に乗り込みました。
船内に入ると、マーメイドがお出迎え! レセプションはラグジュアリーホテルのような雰囲気です。船内では、専用アプリ(英語か中国語の言語選択)が便利。アプリストアから「Dream Cruises」と検索するとヒットします。船内施設の営業時間や予約、船内Wi-Fiの購入・接続設定、クレジットカードによるクイックペイなどが利用できますよ。
最初、広すぎる船内で自分がどの方向に進んでいるのかわからなくなってしまいました。が、そんな時は廊下の絨毯の花が目印に。花が向いているほうが船首です。
デッキ16中央にあるメインプールを観ながら、いざ、シンガポールを出港です!
広々としたメインプールの角にはジャグジーが4つあり、夜になるとこんな感じにムーディにライトアップされ、中央のパフォーマンスステージにはDJが登場し、毎晩何かしらのイベントが開催されます。
続いて、客室をご紹介します。「ゲンティン ドリーム」の客室の70%以上にプライベートバルコニーが付いていて、そこからオーシャンビューが臨めます。私が今回宿泊した客室は、一番部屋数(814室)が多いタイプで、約20平米のバルコニー ステートルーム(3泊4日93,600円~)。
広々としたクイーンサイズのベッドとリネンのシーツが心地よくて、毎晩ぐっすり眠れました。またバスルームはコンパクトながらも、使い勝手が良かったです。
こちらは客室のプライベートバルコニーから見た、洋上の朝焼けと夕焼け。雲以外は遮るものがなく、絶景でした。これぞ、クルーズの醍醐味ですね。